湛海律師、聖天様の御眷属とはならない!

不動明王
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聖天様に仕える聖夫婦が承る無料相談

今回のお話は、湛海律師御自筆『霊感記』下巻より 湛海律師が聖天様への疑念は晴れたのですが、聖天様のご眷属ではなく、不動明王様のご眷属になると決心される場面です。
小坊主
小坊主
前回のお話は聖天様のお誘いに疑念を持つというお話だったんだけど、覚えてる?
聖天様のお誘いに疑念を持つ湛海律師
今回のお話は、湛海律師御自筆『霊感記』下巻より 湛海律師が聖天様からのお誘いに疑念を持つ場面です。 ...
女性
女性
円忍律師が京都の歓喜院で湛海律師にいろいろ説き聞かせてもらったんでしたよね?
小坊主
小坊主
そう、円忍律師のお諭しを聞いて、聖天様に疑念を抱くこととなったんだけど、
小坊主
小坊主
聖天様から言われた、小野曼荼羅寺の古い教典を実際東寺で見ることで、
小坊主
小坊主
湛海律師は、聖天様は並びなく優れた神である!と思い直したんだったよね。
女性
女性
それでも、眷属になれと言うお誘いには躊躇したまま過ごしておられたんでしたよね?
小坊主
小坊主
そうなんだ。今回はその後のお話。
小坊主
小坊主
湛海律師は円忍律師のお諭しを胸に、いろいろと思い悩み、六百日近くも続けてきた浴油供も結局やめてしまったんだ。
女性
女性
えっ?聖天様への疑念は、晴れたのに?
小坊主
小坊主
円忍律師が歓喜院を訪ねて来られたのが1672年、寛文12年の3月頃、
小坊主
小坊主
で聖天様に諭され、5月末位に東寺で聖天様に言われていた巻物を見て疑念が晴れた(?)そんなお話の流れだったんだけど、
小坊主
小坊主
8月頃、昔で言うところの秋、今では夏真っ盛りの夕暮れ時に夢を見たんだって。
女性
女性
どんな夢だったんですか?
小坊主
小坊主
お不動様の護摩を修していた湛海律師は、礼盤(らいばん)に座ったまま深い眠りに入り、 仰向けになって下に落ちてしまったんだって。
女性
女性
危ない!仰向けになってということは背中から落ちたんでしょうね。
小坊主
小坊主
その時、不動明王の迦樓羅炎(光背にあたる火炎)が、前に逆巻くように激しく燃え上がり、湛海律師の首に巻きついて、礼盤の上に引き上げて下さったというんだ。
女性
女性
凄いですね!それでどうなったのですか?
小坊主
小坊主
そして、大声で、お不動様が
小坊主
小坊主
護摩を焚く作法に入るときには、 『大日如来の御威光は、一切宇宙を遍く照らし、 無辺の大徳は至らないところはない』 との無所不至の境地に入れ
小坊主
小坊主
とお教え下さった。というんだ。
女性
女性
お不動様の声が聞こえたんですね?
小坊主
小坊主
それを聞いて湛海律師は夢の中で閉塔の印を結んで、心を静めて火に向かって瞑想したんだって。
小坊主
小坊主
すると、以前、江戸の永代寺道場で八千枚の護摩供を修したときに、手助けをしてくれた僧が、壇の脇に現れて、こう言うんだって。
小坊主
小坊主
おまえは役にも立たない世の中の俗事に執着して、無知の境でもがき苦しみ、もう少しで、名聞や利益を追い求める、つまらない人間になり下がろうとしている。
女性
女性
そういえば、この、湛海律師自ら『千日を限っての浴油供』を行ったのは、
女性
女性
聖天様からいただいた法験をよいことに、世俗の名利に心が奪われ、それをむさぼり求めて大きな大きな願いをおこし、
女性
女性
それを叶えるために始めたと記されていましたよね。
小坊主
小坊主
そうだったね。湛海律師のことだから、悟りを得るためかと思いましたが、世俗の名利に心が奪われ、それをむさぼり求めての大きな願いってどんな願いなのでしょう。
女性
女性
それで、夢の中でその僧はまだ何か話されているのですか?
小坊主
小坊主
その僧は続けて、不動明王は広大無辺のご慈悲をもって、おまえに真理の教えを説き示し、煩悩から抜け出させようとされているのだ。と話された。
小坊主
小坊主
そして、その僧は続けて、
小坊主
小坊主
それは、 『ひとたび神呪を持する者は、一生加護をする』との御誓願を、明王は持っておられるので、おまえをお捨てにならないからだ。覚えているかどうか知らないが、 おまえは永代寺の道場で、 八千枚の護摩供を修しているが、 そのときの功徳によって、不動明王がお助け下さったのだ。
早く名利を求める悪夢から目覚め、世の人々を救うがために悟り求めるのだという菩提心を持て、云々
小坊主
小坊主
と話されたんだって…
女性
女性
それからどうなったんですか?
小坊主
小坊主
湛海律師は夢から醒め、さても不思議な夢を見たものだと思ったんだ。
小坊主
小坊主
そして、そのまま、またまた眠りに入って夢を見たんだって。
小坊主
小坊主
湛海律師が広野を進んで行くと、古ぼけた井戸のような穴に足を踏み外し、あぶなく穴に落ち込むところだった。
小坊主
小坊主
既のところで、 むこう側に飛び越え、 振り返って穴の中を覗き見ると、はなはだ恐ろしい地獄がその穴から見えたんだ。
小坊主
小坊主
ふと、井戸のあたりに目をやると湛海律師のお兄さんがいて、あぶなく穴に落ち込むところだった湛海律師を見て、
小坊主
小坊主
「あーあ、危ないところであったなあ。もう少しで名利の穴に落ちるところであった。早く菩提の心に立ち帰るように心を決めよ」と諭されたというんだ。
女性
女性
それで?
小坊主
小坊主
ここで、夢から醒めた湛海律師は、さてさて仏に帰依をして、教えのままに帰順するのは、まことにありがたいことだと思われたんだ。
小坊主
小坊主
そして、夢で見たことは、本当に不動明王が私をお救い下さるための方便であることは、疑う余地のないところである。と思ったんだって。
小坊主
小坊主
このような夢を見て自分の思い違いに驚かないのは、思慮分別が足りないからだと思い直し、
小坊主
小坊主
今までは愚かにも、これから先、何年も長い間生き続けられると思い込み、あのような願いを発願したのだと反省して、この願は取りやめると心に決めたんだって。
女性
女性
何を願ったのか益々気になるんですけど..それで、どうしたんですか?
小坊主
小坊主
それから湛海律師は、改めて不動明王に、今から以後、俗世間の名利を捨て、菩提心を発して、仏の真実の教えを修行いたしますと発願した、ということらしい。
女性
女性
でも、聖天様は?聖天様はもう、放ったらかしですか?
小坊主
小坊主
そうなんだよね。だから、その後、湛海律師が不動明王の修法に入ろうとすると、聖天様からの怨みを受けて、荒れ狂って修行を妨げるそうなんだ。
女性
女性
すみません…湛海律師よりも、聖天様の気持ちが分かるような気がして…
女性
女性
だって、不動明王を選ぶにしても、筋は通さなきゃ..と思ってしまったので…偉そうに言ってすいません…。
小坊主
小坊主
そうだよね、聖天様はなかなか納得しないだろうけど、それでもまずは納得していただけるように、なんとか方法を模索すべきだったのかもね。
小坊主
小坊主
聖天様の怒りの様子は、悪心無道の人間の荒れる様よりもすさまじく、怒りのあまり毘那夜迦王に立ち帰り、皮や肉や骨髄など、体の中までも入り込んで諸処を痛め、また、礼盤から引き落とすがように、いろいろと無数の障害を受けた。と記してあったんだ。怖かっただろうね。
女性
女性
聖天様、怒ってますね…
小坊主
小坊主
しかし、湛海律師は、身命を捨てても、一生の一大事はここぞと思ったんだ。
小坊主
小坊主
それで、精進努力の心をいよいよ高めて修行に励み、聖天様に取り込まれるより前に、まず第一に不動明王の御眷属にしていただくと心に決めたと言うんだ。
湛海律師
湛海律師
心身を不動明王に捧げまつり、今日から以後、永く不動明王の御眷属にしていただくために、
湛海律師
湛海律師
頭に降りかかる火の粉を振り払うがように、必死になって精進努力を重ね、
湛海律師
湛海律師
生まれかわり、死にかわり、幾千万世の間、休まずに修行を積み、
湛海律師
湛海律師
ついに悟りを得ることができれば、 わが身は矜羯羅童子のように、 つねに明王につき従って仕え奉り、
湛海律師
湛海律師
百億万にも身を分かって、十方諸方の仏に仕え奉る
小坊主
小坊主
とそのように発願したんだ。
小坊主
小坊主
そして、昼夜を分かたず猛烈に御真言を唱え、その数が十万遍にも達し、八千枚護摩供二座の前行に当てることとしたというから凄いよね…。
女性
女性
もの凄い決心ですね。もう頑なに聖天様から離れ、不動明王に突き進んでいますね…。
小坊主
小坊主
八千枚護摩供二座の本行に入る前に、 湛海律師が
湛海律師
湛海律師
このたびの八千枚二座の護摩供は、初めの一座は必ず成就しようが、続けて二座を修することは困難だと思う。
湛海律師
湛海律師
第二座が成就せずに死ぬようなことになれば、この乳木でもって火葬にするように
小坊主
小坊主
と、弟子たちに申し置き、二座の前行であるので、断食も二日間にわたり、 一昼夜のうちに八千枚二座を成就したんだって。
小坊主
小坊主
湛海律師は一心不乱に行をしたので、そのお陰か、
湛海律師
湛海律師
いろいろのよいことや験があり、明王のお力が三千世界に満ちあふれ、すべての障害が取り除かれて心が清らかになった。
小坊主
小坊主
と言うんだ。
小坊主
小坊主
そして、あまりにも優れたことがつぎつぎと起こり、感激のあまり昼夜を問わず道場に入り、感涙に咽び哭いたというから、よほど素晴らしい体験をされたんだろうね。
小坊主
小坊主
このようなことがあって、湛海律師は、
湛海律師
湛海律師
以前には高位の官僧に逢うと、自分のような僧侶は人間ではないと、うらやましく思っていたので、昔のようないやしい願いを立てたのであるが、
湛海律師
湛海律師
今になって思うと、大僧正のような高位の僧になっておれば、このような不思議なことを感ずることができようか、否、絶対に感じることはできなかったであろう。
湛海律師
湛海律師
たとえ、体が毛に覆われ、頭には角があるような動物に生まれようとも、このような不思議を感ずることができるのであれば、
湛海律師
湛海律師
どうして悲しむことがあろうか、何も悲しむことはない。
湛海律師
湛海律師
このことについては、前には少しばかり、人にも話したことがあるが、
湛海律師
湛海律師
最近は、現世で悟りの境地に達したいとの願があるので、不動明王の修法に励んでいることは、弟子といえども話したことはない。
小坊主
小坊主
とこのような事が記されておりました。
小坊主
小坊主
次回もお楽しみに!

合掌
次→

湛海律師、歓喜院を周範に讓る
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