聖天様からのお誘いを受ける湛海律師

宝山寺参道
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今回のお話は、湛海律師御自筆『霊感記』下巻より 湛海律師が聖天様からお誘いを受ける場面です。
小坊主
小坊主
前回は湛海律師が初めて聖天様のお姿を拝見するというくだりでしたが、
小坊主
小坊主
今回は湛海律師が聖天様から『自分の眷属になるように』というお言葉、お誘いを受ける場面のお話なんだ。
小坊主
小坊主
それは、初めて聖天様のお姿を拝見してから、後に見た夢の中でのお話。
女性
女性
今回は、お姿を現して会話をしたのではなく、夢の中でのお話なんですね?
小坊主
小坊主
そう。湛海律師は、お告げなど、夢の中で授かることが多かったみたいだね。
女性
女性
どんな夢だったのですか?
小坊主
小坊主
夢の中で湛海律師は、自分の衣服を作っていたんだ。
小坊主
小坊主
すると、全ての衣服が天人の持っている衣類のようになってしまうというのだ。
女性
女性
天人の持っている衣類ってどんな衣類なんでしょう?
小坊主
小坊主
薄い生地でふわふわした、天女の羽衣的な衣類なのかな?
小坊主
小坊主
湛海律師はそれまでも神仏様が現れる夢を何度も見ておられるので、
小坊主
小坊主
神仏様が身につけておられた衣類のようだとおっしゃっているのかもしれないね。
女性
女性
あぁ・・そういうことですね。
女性
女性
で?衣類が天人のようになってどうなったんですか?
小坊主
小坊主
その時聖天様が現れて、
聖天様
聖天様
おまえは自分の従者になると誓約せよ、 さすれば、おまえが求めている願を、すみやかに成就させてやろう
小坊主
小坊主
と仰ったんだ。
女性
女性
それで?湛海律師はどうお答えになったのですか?
小坊主
小坊主
聖天様のそのお言葉を受けて湛海律師が、
湛海律師
湛海律師
出家をして修行に励むのは、
湛海律師
湛海律師
本来、 悟りを得るためです。
湛海律師
湛海律師
天尊の従者になれば、
湛海律師
湛海律師
すみやかに悟りの境地に至ることができるのですか?
湛海律師
湛海律師
どうですか?
小坊主
小坊主
と聖天様に聞いたんだって。
女性
女性
湛海律師が20年かかると言われた大願は、
女性
女性
悟りの境地に至ることなのでしょうか?
小坊主
小坊主
きっとそうだろうね。
小坊主
小坊主
どうしても悟りを得たい!
小坊主
小坊主
悟りの境地に至りたい!
小坊主
小坊主
というのが願いなんだと思うよ。
女性
女性
湛海律師ってなんだか改めて、凄い。
女性
女性
で、どうなったんですか?
小坊主
小坊主
すると、聖天様が、
聖天様
聖天様
そのような悟り云々のことは、自分は知らぬ。
聖天様
聖天様
ごたごたいわずに我が眷属となれば、
聖天様
聖天様
おまえはこの世での願いがすべて叶えられるのだ。
聖天様
聖天様
そのうえ、来世では超人的な神通力を得て、
聖天様
聖天様
思うがままにその力を駆使させてやろうとしておるのに、
聖天様
聖天様
何の不足があるのか?
小坊主
小坊主
このように言われたんだ。
女性
女性
凄いですね。
女性
女性
この世での願いがすべて叶えられるって。
女性
女性
私なら、このありがたいお言葉を受けたらもう涙がとまりません。
小坊主
小坊主
そうだね。でも…
小坊主
小坊主
聖天様のそのお言葉を受けて湛海律師は、
湛海律師
湛海律師
今ただちに神通力を得ることができるのであれば、
湛海律師
湛海律師
こんなにすばらしいことはありません。
湛海律師
湛海律師
しかし、死して後に、そのような力を身につけても、
湛海律師
湛海律師
何の楽しみがありましょうか?
湛海律師
湛海律師
いや、何もないではありませんか。
小坊主
小坊主
と、そのように答えたんだって。
女性
女性
まぁ、確かに。
女性
女性
今欲しい力かもしれない。
女性
女性
で?聖天様はなんとお答えになったの?
小坊主
小坊主
それを聞いた聖天様は、
聖天様
聖天様
おまえは、死後にこだわっているが、
聖天様
聖天様
死後というのは、ただ古い衣を脱ぐようなもので、
聖天様
聖天様
その心は今と少しも替わるものではない。
小坊主
小坊主
と、そのようにお答えになったんだ。
女性
女性
死後の世界をさらりとお答えになってますね。
女性
女性
肉体=古い衣。死ぬと肉体から魂(=心)が離れ、
女性
女性
死んで後も魂(=心)は今と少しも変わるところがない。
女性
女性
ということでしょうか。
女性
女性
なんだか凄いことをさらりと教えて下さってますよね。
小坊主
小坊主
そうだね。死んでも心(=魂)は
小坊主
小坊主
今と少しも変わらないなんて素晴らしい!
女性
女性
本当ですね!で?
小坊主
小坊主
聖天様のそのお言葉を受けて湛海律師が、
湛海律師
湛海律師
そうであれば、天尊と同じように、
湛海律師
湛海律師
大神通力を自由自在に使うことができるようになるのですか?
湛海律師
湛海律師
どうですか?
小坊主
小坊主
と尋ねたんだ。
女性
女性
聖天様を目の前に少しも動じず、自分の聞きたいことを述べる姿は、
女性
女性
大物!という感じですね。
小坊主
小坊主
そうだね。湛海律師だからこそって感じだよね。
女性
女性
で?どうなったんですか?
小坊主
小坊主
聖天様は、
聖天様
聖天様
自分のような大神通力は、
聖天様
聖天様
長高山の頂上で心静かに瞑想をして、
聖天様
聖天様
一千年の間禅定を勤めて、
聖天様
聖天様
はじめて成就することができるのだ。
小坊主
小坊主
とお答えになったんだ。
小坊主
小坊主
そのお言葉を受けて湛海律師が、
湛海律師
湛海律師
そんなに長い間、瞑想をしなければならないのであれば、
湛海律師
湛海律師
私のような者は成就することは不可能です!
小坊主
小坊主
と答えると、聖天様が、
聖天様
聖天様
おまえは知らないから、そのようなことをいうのだ。
聖天様
聖天様
禅定に入って一千年を経ることは、
聖天様
聖天様
眠っている間に少しばかりの夢を見るようなものだ。
小坊主
小坊主
と、そうお答えになった。
小坊主
小坊主
というところで、この場面は終わってるんだ。
女性
女性
結局、湛海律師は、聖天様からお誘いには
女性
女性
乗らなかったということなのでしょうか?
小坊主
小坊主
そうだね、まだ決めかねてるという感じだね。
女性
女性
それは、悟りを得ることが叶うわけではないからですか?
女性
女性
それとも、神通力を今すぐ得ることが出来ないからですか?
小坊主
小坊主
どうなんだろうね。
女性
女性
ところで、お話に出てくる
女性
女性
長高山って実在する山なんですか?
小坊主
小坊主
どうなんだろうね…
小坊主
小坊主
あれば行ってみたいね

女性
女性
でも、頂上で静かに瞑想は出来るかもしれませんが、
女性
女性
『一千年の間禅定を勤め』は人間業では無理ですから…
小坊主
小坊主
でも、聖天様にとっては
小坊主
小坊主
『眠っている間に少しばかりの夢を見るようなもの』
小坊主
小坊主
なんだよな。
小坊主
小坊主
では今回のお話はここまで。
小坊主
小坊主
次回は湛海律師が聖天様に疑念を抱く場面をお届けします!

合掌
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聖天様と湛海律師

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