
前回のお話は湛海律師が雨乞いで雨を降らせるお話だったけど覚えてる?

もちろん!神降臨です。

今回も雨乞いのお話パート2!

前回のお話が1668年代のお話だったんだけど、今回は1684年のお話。

松平日向守が城主をされていた、1684年、貞享元年7月、非常な旱魃があった。

旱魃は”かんばつ”と読むんだけど、雨が降らないなどの原因で、ある地域に起こる長期間の水不足の状態の事を言ってるんだ。

旱は「ひでり」、魃は「ひでりの神」の意味なんだよ。

旱魃の被害を総じて旱害(かんがい)と呼ぶんだ。

城主は湛海律師に祈雨の祈祷を修するようにいわれたんだって。

しかし、湛海律師は何度も辞退申し上げたんだけど、ついに断りきれずにお請けすることとなったんだ。

当山の雲上閣に座を設け、請雨の法を開白して作法に入り、水雨天をお招きすると、遠雷の響きに応ずるがように天が降臨された。

本当に神!

夢となく現となく作法を進めていると、天は、「私はおまえの供修を待っていたのだ、すみやかにおまえの望みに随う(したがう)であろう」と申された。

そこで、おおいに喜びつぎのようにお願いをした。

「いっさいの衆生は悪い行いを積み重ねていますので、雨をお降らしいただいても、田舎の田畑では作物が損なわれます。

どうか天のおおいなる慈悲によりまして、損ないが出ませんように、雨をお降らし下さい」

とそんなふうに祈願したんだ。

この配慮が凄いだろ?

ただ、降らせても、降りすぎると作物を腐らせてしまうし、土砂崩れとかえらいことになる可能性もあるから、

ほどほどにってお願いしたんだね。

それで?どうなったんですか?

雷鳴が轟き、おおいに雨が降りしきった。

おおいに?望みは叶わなかったんですか?

いやいや、

しかし、雨は時をあけて強く降ったので、大雨といっても田畑を傷めることなく、水が充分に行き渡った。

しっかり、望みも叶えて下さり、必要な分の雨だけ降らせた、

湛海律師の神的なお話でした~

湛海律師御自筆『霊感記』下巻のお話はここまで!ありがとうございました~~
合掌
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