このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎先生と聖天様のお話です。
小坊主
前回は村木さんの膝が治った不思議なお話だったけど覚えてる？
泉先生の不思議なお話6-村木さんの膝
このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...
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男性
もちろん！
小坊主
今日は、泉先生の義理の妹さんのおそのさんがお墓参りした時の不思議なお話なんだ。
男性
わ～楽しみです。
泉先生、不思議なお話7
お墓参りしての心掛け
小坊主
泉先生の義理の妹さん、奥さんの妹さんであるおそのさんが、亡きご主人の命日にお墓参りした時のお話。
男性
奥さんはお身体が弱く中風にかかられていて、というお方でしたね。
小坊主
そうなんだ。だから妹さんのおそのさんがお姉さんの出来ないつとめを全部やっていたんだ。
小坊主
どんな時でも嫌な顔ひとつ見せず、和やかに、まったくかゆい所に手が届くお世話をされた方なんだよ。
男性
そうなんですね。
男性
その、おそのさんが、亡きご主人のお墓参りをされたんですね。
小坊主
うん。おそのさんは、お墓参りも無事に終わり、帰って来て先生に、
小坊主
「頭痛がして、目眩がするのですが。」と言われたんだ。
小坊主
すると先生が、
泉先生
「一寸聞いてみてやる。」
小坊主
と言って聖天様にお伺いに行かれたんだ。
小坊主
やがて、
泉先生
「虎はんだけ、花もろて、他にはあげとらんの。」
小坊主
と言われたんだ。
小坊主
おそのさんは、その日、亡きご主人のお墓にだけお参りされて帰ってきたそうなんだ。
小坊主
先生は、
泉先生
「いくら主人の命日だとて、その主人の墓だけ花をあげて、」
泉先生
「すぐ傍らにある他の縁者の墓へは、線香の1本もあげなんだのぅ。」
泉先生
「それでは出来はようない。」
泉先生
「よう気のつくおまはん、どうしたんナ。」
小坊主
と諭されたんだ。
小坊主
それから先生は、怒っておられる亡き縁者の方々へお詫びをされたんだ。
小坊主
もちろん、おそのさんも心から懺悔されたんだ。
小坊主
すると、頭痛や目眩は治まり、気分もすぐ良くなったんだとか。
小坊主
このような事は意外とよく起こっていたりするんだよ。
小坊主
皆さんも是非、参考にして下さいね。
男性
今回のお話では縁者の方のお墓が、自分の身内のお墓の近くにあった、
男性
ということでしたが、縁者のお墓が近くになければ、そのような心配はないのでしょうか？
小坊主
いや、それだけではなく、お墓には、複数人が眠っておられたりするものです。
小坊主
もちろん、知っている方が眠っておられる場合は知っているからこそ、心をこめて手を合わせられるということもあるでしょうが、
小坊主
自分は知らない方が眠っておられたりする場合も、あなたのご先祖様であったり、配偶者のご先祖様であったり、とにかく縁のある方が眠って居られるわけです。
男性
そうですね。
小坊主
ですが、お花やお供えを人数分揃えるとかそういう事を言いたいのではなく、
小坊主
お墓の前で手を合わせる時に、必ずそこに眠るご先祖様方などにもご挨拶が必要です。
小坊主
知らなければまとめてご先祖様方でもいいです。
小坊主
ご先祖様方、いつもお護り頂き感謝しています。と心を込めて一言言えばいいのです。
小坊主
時間が無くて、とか、人間様の都合は通りません。
小坊主
神さんや仏さんは、意外とそういう融通はききません。
男性
そうなんですね。
小坊主
はい、ですから、無視して通り過ぎることはしてはいけません。
男性
はい、肝に命じます。
小坊主
どんなに忙しくても一言ご挨拶するだけの時間はあるはずです。
男性
はい、これからは肝に命じます！
小坊主
そういった間違った行いで体調不良として出たりということはよくあることです。
小坊主
生きている方と同じように考えて行動してみて下さいね。
男性
はい、実家に帰って、家族に縁のある方がいらっしゃったら間違っても無視はしませんもんね。
小坊主
でしょ？ほんの少しの気配りで、亡きご先祖様や縁者の方を怒らせるような事は回避できます。
小坊主
今回のお話はここまで。
小坊主
では、次もお楽しみに～
合掌
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