僧侶様の法話
執筆者:瑞鳳天祥
今日は、恋愛欲求と自立に関して講釈して見ましょう。
人間の恋愛する理由に付いて以前にお話しましたが少しお復習をしながら講釈して見ましょう。
さて人間の恋愛欲求の本質には、種の保存と親和欲求即ち独りで有る事に不安や恐怖を覚え群れる欲求が有りますが其の反面、自立欲求が有ります。
自立欲求とは、自我の成長と共に親の庇護下からの自立を求め反抗期や心理的物質的な面に於て距離を取り自立を目指して行動し親から自立して一人前の人間として健全に生きる為には、必要な事ですね。
要するに自分の考えの基に行動し責任を持つ生き方を求める訳です。
その反面自我の成長と共に親和欲求も強く成りますね。
さて此処で一つの矛盾が生じる訳ですが自立と親和、此れは、相反する欲求ですが人間の本質では、成長と共に自立欲求と親和欲求は、強く成りますし人間の本能に近い欲求です。
故に人は、温もりを求め友人を作り異性を求め恋慕の情を起こす訳です。
さて本題へと移りますが此の相反する欲求が恋愛とどの樣な関係が有るかと云うと要するに愛情を拒否して自由を求めつつ愛情と統合を求めるバランスの上に愛情が有るのです。
要するに恋をすると先ず統合の欲求が働き「相手の全てを知りたい一つに為りたい」と云う親和欲求と独占の欲求が生まれます。
しかし其の反面「自立したい自由に為りたい」と云う自我の欲求に依り距離を保つ事を求めます。
即ち愛着や執着が強く依存的な状態が続くと否応なしにに息苦しさを覚え、自由を求め距離を置いたり終焉を迎える訳です。
此れが恋の終焉の一つの理由ですがでは、どの樣に恋を愛に変えるかは、先の二大欲求を踏まえ自由の中での統合を求める事が肝要な事ですしその為には、距離を明確にする事と自立した恋愛をする事が肝要なのです。
即ち孤独も温もりもきちんと受け入れスープの冷めない距離を保ち依存をしない事が重要なのです。
要するに相手の自由を束縛する事が愛情では、無く互いの自由の中に理解と責任そして対話が為されて恋を愛へと変える事が大切なのです。
即ち自由の中に愛を育て統合する事が何より恋愛やその後の生活には、必要な事ですね。
天祥 九拝
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