
小坊主
前回のお話は湛海律師が湛聖天様の功徳を断るお話だったけど覚えてる?

湛海律師、聖天様の功徳を断るのこと
小坊主前回のお話は湛海律師が本堂建立したお話だったけど覚えてる?小坊主ちょっと梶金平一雄さんのことに...

女性
もちろん…湛海律師、ちょっと酷いです。聖天様が怒る気持ちがよく分かります。

女性
で?それからどうなったのですか?

湛海律師
私が思うには、聖天様のご意向をお断りしたので、

湛海律師
必ずそのお返しがあるであろうと考えている。

女性
お返しなんて…そんなことがあるでしょうか…

湛海律師
きっと山が貧しくなるだろう。

湛海律師
又、弟子たちも一人一人と散り失せるであろう。

湛海律師
今の寺は、弟子も多く抱え、栄えているようではあるが、

湛海律師
実は多くの僧侶はだらだらとして、修行にも心が入らず、日々俗世間の話に興じ、ただただ語り合い、笑い合っているに過ぎない。

小坊主
風紀や規律が乱れているのですね。

湛海律師
だから今のこの寺の状況は、私の本意とはかけ離れた状態になっている。

小坊主
修行に本気で命をかけておられる湛海律師からすると、かなり酷い状態なのですね…

湛海律師
だから、たとえ、弟子等が散り散りになっても、又、今のように栄える時期も来るであろうと、

湛海律師
思い悩むことをしないでおこうと心に決めて、修行に励んでいた。

小坊主
そうですね。

湛海律師
そんなある夕べ、夢を見たのだ。

女性
どんな夢だったのですか?

湛海律師
数万の毘那夜迦が山の上に集まり、思い思いに材木に似た物を、四方八方に投げ落としている。

湛海律師
その中の一つは、江戸までも飛んでいったと見えたものもあった。

女性
何を投げていたのでしょうか..

小坊主
それで?なにか起こったのですか?

湛海律師
そんな夢をみた後、山内も乱れに乱れ、現実に多くの僧侶たちが皆散りぢりになってしまった。

女性
あぁ….

小坊主
次回もお楽しみに~
合掌
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湛海律師、聖天様に謝罪
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