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湛海律師と弟子たち木果を味わい楽しむ

どんぐり
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小坊主
小坊主
前回のお話は湛海律師がお正月に弁才・大黒二天に給仕していただくお話だったけど覚えてる?
弁才・大黒二天による給仕のこと
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小坊主
小坊主
1679年、延宝7年4月24日、藩主、本多政長の死去にともない、中務大輔忠国が跡を継いだ。
小坊主
小坊主
同年6月26日の国替えにより、梶氏も主君、本多忠国に従って、陸奥の福島へと移られた。
湛海律師
湛海律師
その後、生駒入山の際に、よそに移り住んでいた弟子たちも山に帰り、
湛海律師
湛海律師
次第に住人も多くなって食物も払底し、やむなく、弟子たちを山下の村々に托鉢に出した。
湛海律師
湛海律師
つねづね、遠い道のりを托鉢している彼らが苦労を、かわいそうに思っていた。
小坊主
小坊主
山から里に下りるだけでも結構大変ですよね。
女性
女性
江戸時代…道も整備されていないでしょうからね。
湛海律師
湛海律師
9月も中の頃、弟子たちの帰りを心待ちして、外に出てみると、
湛海律師
湛海律師
樹の下には地を敷きつめるほどに、実が落ちている。
女性
女性
どんぐりでしょうか?
小坊主
小坊主
なんだろね?
湛海律師
湛海律師
これは山住まいにはふさわしい食べ物である。
小坊主
小坊主
沢山落ちてるからねw
湛海律師
湛海律師
これも諸天尊のご加護のお力であろうと、弟子たちと語り合い、拾い集めて、食事にと木の実を蒸させて食べてみた。
女性
女性
美味しかったのかしら?
湛海律師
湛海律師
「これはまことに便通の良い食事であるぞ」と言い合った。
女性
女性
便通の良い食事?
小坊主
小坊主
お腹を下してなきゃいいけど。
女性
女性
大丈夫なんでしょうか?心配。
湛海律師
湛海律師
なおも拾い集めて食事に用いたところ、弟子たちは皆この食に当てられ、つぎつぎととんでもない病気にかかってしまった。
女性
女性
とんでもない病気って怖い~江戸時代でしょ?大丈夫だったんでしょうか・・・
小坊主
小坊主
やっぱりどんぐりかな?
小坊主
小坊主
どんぐりはタンニンという渋み成分が多いらしいですが…。
湛海律師
湛海律師
しかし、私一人は少しも当たらず、食事のたびごとに口にしていた。
女性
女性
湛海律師胃が強い!本当に大丈夫ですか?
湛海律師
湛海律師
弟子たちが木の実の食事を採らなくなった頃、ある人が山にやって来て、
湛海律師
湛海律師
「この実は、水に浸して毒気を取らなければ、食用にはできないよ」と教えてくれた。
湛海律師
湛海律師
さっそく水に浸して晒し、毒気を抜いて蒸したところ、弟子たちも食べるようになった。
女性
女性
よかったですね~。でも、食べすぎには注意ですよ~。
湛海律師
湛海律師
しかし、山住まいの身には、この木の実以外には、食物となる物は何もなかった。
女性
女性
なかなか厳しい食生活ですね。
小坊主
小坊主
生駒入山の際、聖天様が
聖天様
聖天様
おまえがもっとも好む山ではあるが、人を寄せつけず、そのうえ食物もない。
小坊主
小坊主
と言っておられたのを思い出します。本当に食べ物がない山なんですね…
小坊主
小坊主
次回もお楽しみに~。

合掌
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