これは、ある若いカップルが、心霊スポットとして有名な、某田舎の山にある、小さなトンネルに、肝試しとして、真夜中に訪れた時の話です。
このトンネルは、車が通ること出来ない、すごく小さなトンネルで、このトンネルを掘る為に、多くの人々が、命を失ったとされる、幽霊が出ると噂の心霊スポットでした。
このカップルは、トンネルの入口まで、車で行き、車を停止させ、車から降りて、歩いて通り抜けようとしていました。
真夏の夜でしたが、トンネルに入った瞬間、凍えるような冷気を感じ、目の前は真っ暗で、前方出口の向こうにある明かりが見えるものの、トンネルの中は、隣りにいる相手の顔すら、お互いに見えない状況でした。
しかも、この二人は、懐中電灯を持ってくること、忘れていたのです。
二人は、手をつなぎ合い、ゆっくりとトンネルに入り、ゆっくり歩きながら進みました。
二人が、ちょうどトンネルの真ん中あたりに来た頃です。
急に男性が・・・
それを聞いた女性が・・・
何か顔に落ちてきた。
な、何?、何が落ちて来たの?
水かな・・・
水?
うん
もう~
びっくりしたじゃない。
でも、大丈夫なの?
うん、
でも・・・
山水にしては・・・
凄く生暖かい水だな・・・。
そう言いながらも、二人はトンネルの中を歩き進めました。
その後の二人には、何ら心霊現象というものは無く、無事トンネルの出口まで来ました。
すごく怖かった。
でも、何も無かったね!
そう言いながら、トンネルを抜けた、外灯の下まで来た時です。
女性が男性の顔を見るなり・・・
この男性の顔は・・・
真っ赤な血に・・・
染まっていました。
そうです。
男性の顔に落ちたのは水にあらず、
血だったのです。
聖夫婦ワンポイントアドバイス
皆さんも、肝試しなど、心霊スポットに行かれたことありますか?
心霊スポットには、様々な場所が御座いますが、今回のような『トンネル』というのも、まさに心霊スポットとして多くある場所に御座います。
昔は、トンネルを掘るにも、多くの人々がトンネル工事で尊い命を失いました。
その死霊がトンネルにいること、必然とも言えることに御座います。
トンネルを通る必要性がある時などは別として、何ら必要性が無いのに、肝試しでトンネルを通るのは、しかも真夜中に通るのは、避けるべきです。
そこは、ある意味で死霊の縄張りであり、その領域を侵すことで、死霊が怒り禍をもたらすことも、想定内と言えます。
特に若い年齢の皆様が、好奇心と言いますか、心霊スポットに行きたがる気持ちも理解できますが、安易に肝試しとして心霊スポットに行くことは、『百害あって一利なし』に御座います。
下手したら、死霊に憑依され、死霊に導かれ、気が触れたり、命を落とす場合も御座います。
合掌
皆様からのコメントお待ちしております。