緊那羅(きんなら)
天部に位置し仏法を守護する護法善神の八部衆には、天衆、龍衆、夜叉衆、乾闥婆衆、阿修羅衆、迦楼羅衆、緊那羅衆、摩睺羅伽衆がいます。
今回はそんな中から緊那羅(きんなら)のご紹介です。
天部の神とは
天部は天界に住む者の総称で、古いインド神話の神々などの仏教以外の神が仏教に取り入れられて護法神となったものだと言われています。
緊那羅(きんなら)とは
観音経(観世音菩薩普門品第二十五)の中にも登場します。
緊那羅(きんなら)は、帝釈天に仕えていた薬師の一員だったと言われています。上半身が人、下半身が鳥の姿をした歌と音楽の神です。性別を有し、男性の場合キンナラー、女性の場合キンナリーというそうです。
「緊那羅」(きんなら)という言葉にはあれは人だろうか?という意味があるそうです。緊那羅(きんなら)はとても美しい顔立ちをしているのに、角があるからだそうで、人を驚かせることはあっても危害を加えるようなことはないそうです。
八部衆とは…
仏法を守護する八神で、天・龍・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦楼羅・緊那羅・摩睺羅伽の八部衆。この八神は仏教以前、古代インドの鬼神・戦闘神・音楽神・動物神などです。後に仏教に帰依し、仏の弟子となって護法を誓い、善神となりました。
緊那羅(きんなら)の真言
(真言宗)おん。かさなん。びかさなん。そわか。
緊那羅像で有名寺院
奈良県:興福寺
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