このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎先生と聖天様のお話です。
小坊主
前回は泉先生のお口から聖天様のお言葉というお話だったけど覚えてる？
泉先生のお口から聖天様のお言葉
このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...
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女性
もちろん！本日のお話は？
小坊主
小橋龍野さんが先生と初対面というお話！
小橋龍野さんが先生と初対面
工事がすんで、拝み始めたらすぐ知らせる
小坊主
大正6年旧6月16日、お聖天さんの日、
小坊主
津田に泉先生が建築される、ご新居である神宿の建築中に、
小坊主
小橋（通称：森）龍野さんが、お母さんに連れられて、先生の処へ初めて来られたそうなんだ。
小坊主
龍野さんは当時、心気が高ぶって、医者も、行者も手に合わぬので、
人の勧めで、お母さんが同道して来たのであった。
人の勧めで、お母さんが同道して来たのであった。
女性
今で言う躁鬱のような状態だったのでしょうか？
小坊主
そうかもね。
小坊主
先生の新家屋である神宿は、もう建前はすんでいた。
小坊主
というから、家の骨組みを作るという危険な作業は、ひと段落していたそんな時期に龍野さんは初めて先生に会ったんだ。
小坊主
龍野さんを見られて先生はニコニコしながら、
泉先生
「この頃は拝んでおらん。」
泉先生
「荷物は預かるから、これから八栗の聖天さんへ参りなさい。」
泉先生
「あなたには、えらい神さんがついて居る。」
小坊主
と言われたらしい。
小坊主
その時龍野さんは、
小坊主
「三文行者が何人あらわれても、何にもならん。」
「先生でなければ私をようなおしゃせん。」
「先生でなければ私をようなおしゃせん。」
小坊主
と建築中の柱にすがりついて泣いたんだってさ。
小坊主
土砂降りの雨のその深夜、先生のお勧めがあったので、生命がけで、龍野さんとお母さんの2人は、八栗さんのお山をして、帰ってので、泉先生の処へ寄ったんだ。すると、先生は、
泉先生
「工事がすんで拝み始めたらすぐ知らせるからおいで。」
小坊主
と言われたんだとか。
小坊主
もうかもうかと待っていたが、やがてお知らせが来たので、龍野さんは、先生の処へ飛んで行った。
小坊主
宿を取って毎日龍野さんは、先生のところへ通った。
小坊主
約1ヶ月滞在の間に3回拝んでもらった。
小坊主
その3回目に、先生から
泉先生
「お陰をわたした。」
泉先生
「阿波から、こちらへ来る人に気の毒だから、あなたの家で拝んであげなさい。」
小坊主
と、言われた。
女性
それは凄い！本当に神さんがいらしたんですね。
小坊主
そうだね。
先生の真似をして拝むとあら、不思議
小坊主
うちへ帰った龍野さんは、1週間、寝たきり、飲み食いしなかった。
小坊主
その挙げ句、口から沢山針を吐く夢をみた。
小坊主
そして、起きたくなって、床を離れた時、「拝んで下さい。」という人が来た。
小坊主
「どうして知ったのですか？」と言うと、
小坊主
「津田の先生に教えられた。」というから、
小坊主
先生の真似をして、お唱えを唱えてみると、ころりころりと言葉が出て来る。
小坊主
聞いているその人は「ヘイ、その通り、その通り。」と頷いた。
小坊主
この一くさりは、龍野さんが機会ある毎に話すありがたい物語である。
村木さん
心気高ぶるたちの病人をつかまえて、
泉先生
「あなたは高い神様がついて居る。」
村木さん
と言われた先生のお言葉には、頭が下がる。
村木さん
この御眼識には、全く恐れ入る他はない。
村木さん
もし、先生に会わなかったら、 龍野さんお本質は認められないで、
村木さん
世間からひどい扱いを受け、さぞ、悲惨な目にあっただろうと思う。
小坊主
と村木さんは言って居られる。
小坊主
龍野さんは、先生に会ったおかげで、40年間、一筋に拝み続けて、実に沢山の人助けが出来たようだ。
村木さん
又丁度、建築中にこうした女性が先生に縋って来たのも、
村木さん
誠に深い因縁であると思うから、特にここに書き加えておく事にする。
小坊主
と、村木さんは記して居られる。
小坊主
今回のお話はここまで。次も龍野さんのお話！
小坊主
では、次もお楽しみに～
合掌
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小橋龍野さんと先生②
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