やましいことは何もないのに、苦しい。その理由をご存じですか
私たち聖夫婦のもとには、ご縁を結んだお相手との関わりについて、多くのご相談が寄せられます。なかでも近ごろ増えているのが、疑いを向けられ続けることで、少しずつ心がすり減っているというお声です。
たとえば、ある二十代の男性の相談者様は、何かあるたびに携帯の中を見せるよう求められる、隠すことなど何もないので毎回見せているのに、返してもらったあとに残る空気がどうにも冷たい、と打ち明けてくださいました。拒めば疑われる。見せれば、自分の中の何かが少しずつ減っていく。そのどちらを選んでも息苦しい場所に、ずっと立ち続けている。そんな方は、決して少なくないのです。
もしあなたが今、同じ重さを抱えているのなら、まずお伝えしたいことがあります。潔白であるのに苦しいのは、あなたが心の狭い人だからではありません。証明し続ける役割を、いつのまにか一人で引き受けてしまっているからです。
削れているのは信頼ではなく、あなたの「立つ場所」です
疑いをかけられたとき、人は何とかして誤解を解こうとします。予定を細かく伝え、連絡をこまめに返し、聞かれる前に説明を足す。そうやって少しずつ、自分の暮らしのかたちを相手の不安に合わせて削っていきます。
その削り方は、はじめのうちは「思いやり」の顔をしています。相手が安心するなら、それでいい。けれど気づくと、誰と話すか、どこへ行くか、何を書くか。そのすべてを、まず相手の目で点検してから決めるようになっている。これは信頼が減ったのではなく、あなたが立つ場所そのものが狭くなっている状態です。
そして厄介なことに、証明はいくら重ねても終わりません。今日見せたものは、明日の安心にはならないからです。だからこそ、どれだけ誠実に応じても、胸の疲れだけが残っていくのです。
聖天様のお言葉
「そなたは、悪しきことをしておらぬのに、毎日おのれを裁きの場に立たせておるのう。じゃがな、疑いを晴らそうとする言葉では、疑いは晴れぬものじゃ。相手が本当に欲しておるのは、証しではのうて、安心。ならば争わず、そなたが何をどう感じておるかを、静かに置いてみるがよい」
疑う側の心にも、たいていは不安があります。とはいえ、その不安を鎮める務めを、あなた一人が背負い続ける必要はありません。聖天様が「争わず、静かに置け」と仰るのは、勝ち負けの土俵から一度降りるためにほかなりません。
一人で抱えないための、小さな一歩
状況を変えるには、我慢を続けるだけでは足りないこともあります。大切なのは、責める言葉ではなく、自分の状態を伝える言葉を持つことです。
「疑わないで」ではなく「疑われるとつらい」と伝える
「なんで信じてくれないの」と言えば、相手はたいてい理由を並べ、話は言い争いになります。そうではなく、「疑われていると感じると、キツイ。この状況はかなりしんどい」と、あなたの側の実感を置いてみてください。
これは相手を否定するための言葉ではなく、あなたが自分の輪郭を取り戻すための言葉です。すぐに変化がなくても構いません。言えたという事実が、削られていた場所を少しだけ押し戻してくれます。
差し出さないものを、ひとつだけ決めておく
すべてを開くことが誠実さだと思われているかもしれません。けれど、どんなに近しい間柄でも、人には自分だけの領分があってよいのです。
たとえば、友人からの相談ごとは他人の秘密だから見せられない。そんな線を、ひとつだけ静かに持っておいてください。これは隠しごとではなく、人としての節度です。守るべき線が一本あるだけで、心はずいぶん息をしやすくなります。
それでも息が詰まる日には
もし、行き先や交友を細かく制限される、責められることが怖くて自分の考えが言えない、といった状態が続いているのであれば、それはあなたの努力不足の話ではありません。第三者に事情を聞いてもらうなど誰かに話すことは、関係を壊す行いではなく、あなた自身を守るための落ち着いた一手です。
聖天様は、他の諸仏諸神に願っても叶わなかった願いさえ聞き届けてくださる、最後の砦とも称される神様です。誰にも証明できない誠実さを、あなたが日々積み重ねてきたことを、聖天様は静かにご覧になっておられます。
信じてもらえない場所に立ち続けたあなたに、心が軽くなる一滴が届きますように。あなたの誠実さは、確かにそこにあります。
聖天様に願いを託したい方へ
もし、聖天様に直接お願いごとをお伝えしたいとお思いでしたら、私たち聖夫婦が心を込めて祈祷を承っております。良縁と心の平穏を願う祈祷は、こじれた間柄に静かな風を通すものと言われています。ご縁があればで結構です。よろしければ各種御祈祷のご案内をご覧ください。無理のない範囲で、あなたの心が少しでも軽くなることを願っております。
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