このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎先生と聖天様のお話です。
小坊主
前回は拝む泉先生①のお話だったけど覚えてる?
拝む泉先生①
このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...
女性
もちろん!本日のお話は?
小坊主
拝む泉先生②というお話!
拝む泉先生②
九谷焼の湯呑と、やかん
小坊主
泉先生は、拝む時、白湯を召し上がられたらしいんだ。
女性
そうなんですか?
小坊主
うん。
小坊主
泉先生ご愛用の、亡くなられるまでお使いになったという、
九谷焼の湯呑に、
九谷焼の湯呑に、
小坊主
傍らに置いてある、薬罐から、
白湯をついで、召し上がられるのが常であったというんだ。
白湯をついで、召し上がられるのが常であったというんだ。
女性
きっと、それも何か意味があったのでしょうね。
小坊主
きっとそうだね。
小坊主
でも、不思議なんだけど、
小坊主
村木さんを拝む時には
泉先生
「水でないといかん。」
小坊主
と仰って、いつも水を注がれたというんだ。
女性
村木さんだけ、「お水」ですか。
女性
どういう意味なのでしょうか?
小坊主
残念ながらその訳を村木さんも伺わなかったらしいんだ。
女性
残念ですね~。
女性
泉先生は拝まれる時、はどの様な着物をお召になっておられたのですか?
小坊主
先生は、非常に質素な方で、召される着物は、木綿ずくめだったらしい。
小坊主
改まって召される羽織も木綿の紋付きであったというんだ。
女性
本当に慾のない方だったのですね。
八足代わりの羽釜の蓋と瀬戸物の香炉に薬罐
小坊主
先生が拝む時に、始めの頃、八足代わりに使われたお釜の蓋と、
小坊主
その上にのせられた、瀬戸物の香灯と御永眠まで使われた、九谷焼の湯呑と、
小坊主
それに、白湯を注いで居られた真鍮の小さい薬罐と此の4つは、
小坊主
先生を偲び祀る何よりの御品であるから、これらは、皆神宝として、
小坊主
津田の「泉聖天尊本廟」の多宝塔の中へ
小坊主
謹んでお納めしている。と村木さんが書いてあった。
女性
先生は、最初の頃、机(八足)代わりに羽釜の蓋を使用されて居られたんですね。
先生が組まれる印
村木さん
先生は座談の時、キチンと座って、いつも前垂れの下へ、手を入れて居られた。
小坊主
此の前垂れの下で、結ばれる手、これも村木さん達にとって、神秘の一つであった。というんだ。
小坊主
でも、誰も、それに就いて、泉先生に伺おうとはしなかったらしい。
女性
では、誰も受け継いではおられないんですね。残念。
小坊主
村木さんは、此の前垂れに隠された手について、後年、真言密教の事を研究をされて、
小坊主
きっと、先生には、聖天様から直に授けられた幾つかの
小坊主
「印」というものがあったのではなかったかと思われてきた。と仰っておられる。
女性
きっとそうですよね。聖天様が直に授けられた「印」があったのでしょうね。
神さんへ差し出す先生の手について村木さんが思うこと
村木さん
あの数珠の掛け方、これも高き思し召しに従ったものであろうし、
村木さん
タイタイの手の重ね様も、授かった一種の印であったろう。
村木さん
神仏を父と仰ぎ、そのありがたく尊く、なつかしい、大父さんへ、無心で、うぶ、純な、童男の手をそのままに、タイタイと差し出される先生のお手は、見るからに大したものであった。
小坊主
と村木さんは語っておられる。
村木さん
「あんなお手が差し出せたら。」
小坊主
とは、いつも村木さん達が、思い出しては、願う処である。と仰っておられる。
小坊主
今回のお話はここまで。
小坊主
では、次もお楽しみに~
合掌
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