一人旅が趣味だという男性がいました。
しかも、事前に予約すること無く、風の向くまま気の向くまま、自由奔放な旅が趣味でした。
そんな男性が、ある寂れた温泉街を訪れた時の話です。
もともと古びた旅館が好きだった男性は、数件あった旅館の中で、ある旅館に引き寄せられるが如く、入って行きました。
すみません。
今晩泊まれる部屋ありますか?
はい、
ご用意できます。
そうしてこの男性は、無事に宿を見つけることが出来たのです。
家庭的な料理を頂き、小さなお風呂に入り、一人お布団に入りました。
男性は、疲れていたのか、すぐに熟睡してしまいました。
それからしばらくの時間が経ち、時計の針が午前2時になった時です。
男性は、何やら息苦しさに、目が覚めました。
すると・・・
仰向けに寝ている男性の上に、着物を着た長い黒髪の女性がまたがり、男性の首を絞めていたのです。
男性は、あまりにもの恐ろしさに、声も出ませんでしたが、とっさに女性の長い髪の毛を掴み、必死の抵抗をしました。
そして男性は、意識を失いました。
朝になって男性は目が覚めました。
夜中の出来事を覚えていた男性は、「夢だったのかな・・・」と思いましたが、右手を見ると、女性の長い黒髪を握りしめていました。
男性は怖くなり、朝食も断って、すぐにチェックアウトすることにしました。
フロントで会計を済ませ、玄関を出ようとした時です・・・
カ・エ・セ
カミ・カ・エ・セ
男性が驚きながら振り返ると・・・
髪の毛の一部が抜けて無い、長い黒髪の日本人形が、男性を見つめていたのです。
聖夫婦ワンポイントアドバイス
悪霊は人間に憑依しますが、人形にも憑依します。
基本的に、目のあるものは、憑依される可能性があると言えます。
ひな人形など、人形供養が必要か否かの判断も、その物に目が付いているか否かになります。
旅館などに泊まり、部屋に人形があること、今の時代からして少ないとは存じますが、もし気味が悪いと感じる人形などが御座いましたら、数珠・念珠を首から巻いて寝ることで、悪霊を回避できる場合が御座いますので、ぜひ参考にして下さい。
合掌
皆様からのコメントお待ちしております。