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仏教とお茶

小坊主様と石焼き芋
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僧侶様の法話

執筆者:瑞鳳天祥

本日は、仏教とお茶に付いて講釈致したいかと思います。

先日、地元紙に於いて御歳暮商戦の話題と贈答品のお茶に関してのコラム記事が御座いまして内容的には、お茶や海苔は、葬儀の返礼品故に慶事や贈答用には、不向きと謂う一般論も有り其の意見に対してお茶屋さんからの反論等が掲載されて居た訳で御座いまして実際の所は、どの様な扱いに成るのでしょうか・・・。?

結論から申し上げると【慶弔共に贈答のお茶は、問題無い】と成るので御座いますが弔事の返礼に用いられる樣に成ったのには、以下の様に幾つか理由が御座います。

一つは、【大衆的に好まれる事】、二つ目は、【長期保存が利く】三つ目は、【用途別で小分けが出来る事】が挙げられ実用的にもお茶は、贈答品として最適で御座いまして慶事と違い会葬人数が不明な弔事の返礼品としては、海苔を含めて最適な品で御座います。

更には、お茶は、仏教と深い関わりが御座いまして。

少々詳しくお話しすると現在は、緑茶や烏龍茶、紅茶等様々なお茶が販売されて居りますがお茶の歴史は、古く古代中国では、【長寿の薬】として富豪を中心として喫茶の習慣が始まり日本には、経典と共に遣唐使に依って伝わり当初は僧侶が、薬湯として処方し【餅茶】と呼ばれる茶葉を固めた物が主流でしたが当時は、大変高級品で位の高い人の飲み物で一般的には、【麦湯】と申しまして現在の麦茶に近い物を飲んで居た様で御座います。

只、遣唐使の廃止に依って一時的に喫茶の文化も衰退致しますが本格的に日本に普及致したのは、鎌倉時代に於いて日本の禅宗と呼ばれる宗派の一つ臨済宗開祖の【栄西禅師】が臨済禅と共に喫茶の文化を日本へと広め其の際に飲まれて居たのが抹茶の原型と成ります。

臨済禅は、主に武家に重宝されて居りましたので喫茶の文化も初めは、武家のたしなみの一つとして広まる訳で御座いまして後に一般に普及し禅の喫茶の作法から茶道へと派生、武家、商人から一般へ広がる訳で御座います。

では、禅に於けるお茶と申しますのは、お茶が伝来した頃より仏前の供物の一つに数えられ「飯、菓、香、華、燭、茶、湯(蜜湯)、」の様に代表的な供物と成って居り仏前の茶碗を【茶湯器→さとうき】と呼びます。

要するに古来よりお茶は、一種の薬でも有り又、禅寺では、喫茶と呼ばれる様に茶や蜜湯で持て成す事が最上級の持て成しとされ其の精神は、茶道に受け継がれて居ります。

さて時代は、流れて戦後に成りますと葬儀にも変化が訪れ喪服が白から黒へと変わり全般的に合理化の波に飲まれます。

其の一つに葬儀の返礼が有り以前は、当時、貴重だった砂糖や餅、菓子、膳が手伝いの方や会葬者に返礼として振る舞われて居ましたが合理化から現在の様に会葬御礼として贈答品に替わります。

其処で大衆的で保存が利き落ち着きが有り又、価格帯も幅が有り寺院と深い関係の有るお茶が返礼品として重宝され現在に至ります。

謂わば会葬者にお茶を贈る事は、当時、貴重だった砂糖同様に最上の礼を尽くした訳です。其れが間違った情報、先入観に繋がった訳で御座います。

さてお茶は、弔事の返礼のみならず一般の贈答品としても有用で其の理由は、茶葉は、本来新芽を用いる為、【芽が出る→芽出度い】に通じますし地方に依っては、根付く様にお茶の苗を持たせたとも言われます。

更には、薬湯としての意味から長寿の薬として又、其の縁起から無病息災を願って福茶(大福茶)として贈答品に用いられます。

謂わばお茶は、慶弔どちらでも贈答品として用いる事が出来ますし又、縁起の悪い品では、有りませんしマナー云々と謂う事は、先入観に基づいた誤りと成ります。

さて、少し余談と成りますが先にも申し上げた通り御供物の一つに【蜜湯】が挙げられましたが此の蜜湯とは、お湯に砂糖若しくは、蜂蜜、水飴を溶いた飲み物の事で御座いまして古来より【佛樣は、甘物や温かい飲み物を好み神様は、塩気や冷たい飲み物を好む】と申しまして禅宗寺院では、法要や葬儀の際に【菓子、果物の他に水、茶(抹茶)、蜜湯】の三つを御供え致して居ります。

晩秋を迎え日を追う毎に寒さを増して参りますが御祖先様や御本尊様に対しても日々のお水の他に温かいお茶や蜜湯を御供え致されても宜しいかと思います。

天祥 九拝

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法話

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