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子どものお試し行動

サザエさん
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僧侶様の法話

今日は、子供のお試し行動に付いて講釈して見ましょう

最近は、児童虐待や様々な子どもに関する問題が社会問題として取り上げられて居りますが共通して言われ居る内容の一つに【躾】に関する事柄が御座います。

往々にして子どもと申しますは、純粋な半面、親に対して【お試し行動】と申します問題行動を起こす事が有り親としては、事有る度に頭を痛めるもので御座います。

所謂、子供のお試し行動とは、善悪の分別が付いて居るのに様々な問題行動や我が儘等親を困らせる行為で御座いますが其の行為には、きちんとした理由が有り大人に成る為の課程、謂わば成長には、不可欠な行為と為ります。

人が社会に出て様々な人間関係や環境の中で自立していくには、人に対する基本的な信頼感とでも呼ぶべきものが、非常に重要に成るかと存じます。

自分を信じ、人を信じ自分の人生を邁進していく。

其の為には、どれだけ多くの事を信じ切れるかが大切に成ります。

信頼と謂う気持ちは、なかなか頭で考えて出来るものでは有りませんし信頼とは、信じて頼る事で御座いますから表面的な事では、無く心から信頼するには、確証が無ければ出来ない部分も多く有るかと思います。

謂う為れば其の信頼と謂う事を身を以て実感しなければ体得出来ませんね…。

謂わばどんな自分でも受け入れて貰えたという悦びや自信(無償の愛情)、自分の様々な感情に深い共感を貰ったという気持ちの良さ。

これらが揃って初めて人は自己実現に向かって歩んでいく事が出来ます。

では、親子の信頼関係を構築する上で、親としてどのような心構えで居れば良いでしょうか。

人は本来、信頼されると、それに応えようとする生き物です。

従って、親子の信頼関係を創るには、先ず親が子供を信頼することが重要です。

それも、子どもが親に向けて送ってくれる信頼の量の10倍くらいの信頼が必要に成ります。

子どもからして見れば、親から愛されるのは当然の事と思っているので、中途半端な事では、子供には受け取って貰えません。

乳児の頃から此の試しが始まり以後、幼児、学童期とが終り此処迄で自分の試しを親が次々にクリアしていけば、其以降は子供の試しも急激に減少していきます。

然し、乳幼児期から小学校低学年までの子供の試しを親がクリア出来ないと、子どもは中学生、高校生に成っても、親への試しを継続致します。

しかも、其の度合いは年齢を重ねていくごとに、どんどんエスカレートして参ります。

では何故、子どもは、其処までしてでも親への試しを敢行するのでしょうか?。

子どもと申しますは、親との間で確りとした信頼関係を築けないと、自分の将来が危うく成る事を理解して居ます。

更に本来、動物の親と申しますのは、我が子の事を、命掛けで敵から守るものですから、子供は親が自分の命を守ってくれるかどうかを、試さずには居られません。

更に、自分の命、人生、未来が懸かって居ますから、応に全力で親を試す訳で御座います。

では主にどんな試しを試みてくるのか、順を追ってみて見ましょう。

先ず、乳児の時です。赤ちゃんは、泣くと謂う行為で様々な不快を親に取り除いて貰おうとします。

お乳が欲しい、不安だから抱っこして欲しい等の子供は、最初の試しを致します。

続いて幼児期に入ると、子どもは悪戯盛りです。口に物を入れたり、ご飯をひっくり返して遊んだり、様々な事をして親の反応を窺います。

この時、親が慌てず落ち着いて見守って居るか、おどおどしたりすぐに叱り付けて自分の行動を押さえ込んでしまうか、それを子供は試します。その反応を記憶するのです。

次に、大体4~5歳くらいから、子供は親にある難題をつきつけて、試しを試みます。

それは【我が儘】です。

親が自分の我が儘を何処まで聞いてくれるかで、子どもは、親への試しを一先ず完了しようと致します。

ですから、子どもの我が儘を最初から押さえ付けたり取り合わなかったりするようでは、その時点で不合格に成ります。

かと言って、全てを受け入れては、いけません要するに理不尽な事に関しては、毅然とした態度を取ってくれる事を子どもは、望んで居ますし分別の基準と為りますから其の線引きは、重要で御座います。

要するに、親自身の思い通りにいかない事や、親の嫌がる事を態々やって見せて、それでも親が動ぜずに、落ち着いてゆったりと構えていられるかどうかで、子どもは、親の自分への信頼感が揺るが無いかを試すのです。

さて、此処から本題ですがでは、如何にして対応するかをお話致しましょう…。

先ず重要な事は、子どものお試し行動に対してきちんと向き合い尚且つ余裕を以て接し愛情を注ぐ事です。

先ず問題行動に対して叱る際には、

1、気持ちを落ち着け感情的に成らない

2、子どもの言い分を確り聞く

3、短く端的に尚且つ理論的に順序立てて話す

4、子どもに考える時間を与え一方的に考え等を押し付け無い

5、目線、表情、に注意を払い子どもの目線に立って話す。

6、唯叱るのでは、無く叱る理由が子どもを愛する故の事ときちんと理解させる

7、子どもとの約束は、親自ら守り余程の理由が無い限り反古にせず守れない時は、きちんと謝り其の理由を理解させる

以上7項目が叱る際のポイントで叱った際には、其の分だけ愛情を以てフォローする事が大切で叱る際には、毅然とした態度を取り不安感を与えず叱った後に其の不安感を発散させる事と子どもの気持ちを理解して親から歩み寄る事が大切です。

即ち、ポイントとしては、我儘に対しては、毅然として断る理由を理解させ甘えに関しては、愛情を以て存分に甘やかす事で問題行動は、序々に鎮静化致します。

謂わば子は、親の鑑ですから子どもは、親の真似をしお試し行動を以て信頼を築き又分別を付けますから其の事を理解して接する事が肝要ですしお試し行動に付いても上記のポイントを頭の片隅に置いて怒るのでは、無く愛情を以て叱る事が肝要なのです。

天祥 九拝

執筆者:瑞鳳天祥

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