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聖天様が二柱で一体の理由|ひとりで抱えない生き方

ひとりで抱えなくていい
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聖天様は「二柱で一体」の神様

聖天様(しょうてんさま)のお姿を、あなたは思い浮かべられるでしょうか。実は聖天様は、男天(なんてん)と女天(にょてん)という二柱の神様が、向かい合って抱き合う「双身像(そうしんぞう)」というお姿をされています。二柱でありながら、一体。これが聖天様の御本体なのです。

このお姿は「秘仏(ひぶつ)」として、多くの寺院では通常拝観することができません。だからこそ、その意味を知る人も少ないのですが、ここには聖天信仰のもっとも大切な教えが込められています。それは「和合(わごう)」――支え合い、寄り添い合うことの尊さです。私たち聖夫婦は、この双身のお姿こそが、悩めるあなたへの何よりのメッセージだと感じています。

「ひとりで完結しない」ことが神の姿

私たちは知らず知らずのうちに、「自立とは、何でもひとりでできること」と思い込んでいないでしょうか。人に頼らず、弱音を吐かず、すべてを自分で抱え込む。それが強さだと信じて、心をすり減らしてはいないでしょうか。

けれど聖天様は、二柱で一体というお姿で、まったく逆のことを教えてくださっています。神様でさえ、おひとりでは完結されない。支え合う姿そのものを、御本体とされている。つまり「誰かに寄りかかること」は弱さではなく、むしろ最も神聖なあり方なのだと、そのお姿が静かに語りかけているのです。

抱え込むあなたへ、聖天様のお言葉

かつて、家族の介護と仕事をひとりで背負い、「誰にも頼れない」と限界を感じておられた方(お名前は伏せます)がいらっしゃいました。その方は「弱音を吐いたら負けだと思っていた」とおっしゃいました。

そんなあなたに、聖天様はこう説かれます。

「ひとりで担うな。支え合う姿こそ、ワシの真の姿じゃ。寄りかかる相手がおることは、恥ではない。それが生きるということじゃ。」

寄りかかることを、聖天様は恥とはされません。むしろ、支え合ってこそ人は生きていけるのだと、和合の神、聖天様は教えてくださっているのです。

今日できる、「半分だけ渡す」練習

とはいえ、長年ひとりで抱えてきた方が、急に「全部任せる」ことは難しいものです。そこで聖天様の和合の教えに基づく、小さな実践をお伝えします。それは「半分だけ渡す」練習です。

抱えている用事や心配ごとのうち、たった一つ、ほんの半分でいいので誰かに口に出してみてください。「実はこれが不安で」と一言こぼすだけでいい。買い物のついでを一つ頼むだけでもいい。手のひらに乗せた荷物を、そっと半分だけ相手の手のひらに移すような気持ちで。その軽くなった感覚こそ、和合の第一歩だと言われています。

もし心身の負担が大きく、眠れない・食べられないといった状態が続く場合は、信仰とあわせて専門の窓口にもご相談ください。抱えるものを分ける相手は、多いほど心強いものです。

あなたは、ひとりで立たなくていい

聖天様が二柱で一体であるということ。それは「あなたも、ひとりで立たなくていい」という許しの形でもあります。向かい合う男天と女天のように、あなたのそばにも、荷物を半分受け取ってくれる誰かが必ずいます。

今日、抱えている荷物の半分を、そっと誰かの手のひらに。その一歩を、和合の神、聖天様は静かに見守ってくださっています。

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