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湛海律師、生駒山に入山当初は大変苦難をされた

庵
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今回のお話は、湛海律師御自筆『霊感記』下巻より 湛海律師が生駒に移り住んだ当初、大変苦難されたという場面です。
小坊主
小坊主
前回のお話は湛海律師が生駒の鎮守だった弁財天女様を入山させたお話だったけど覚えてる?
湛海律師が生駒の鎮守、弁才天女を入山させる
今回のお話は、湛海律師御自筆『霊感記』下巻より 湛海律師が生駒に移り住んだ時、もともとの鎮守だった弁...
小坊主
小坊主
湛海律師は戒律を守り、三衣一鉢以外はわずかの蓄えもなかったんだ。
女性
女性
そうでしたね。1676年に円忍律師を師として具足戒を受けておられましたね。
小坊主
小坊主
それだけではなく、般若の岩に登るに際しては一粒の米も持参せず、ただ水を飲んで命を支えようと覚悟をして生駒山に入山されたんだ。
女性
女性
え~。食べ物、何も無いのでは?
小坊主
小坊主
ところが、
湛海律師
湛海律師
諸天のお助けであろうか、人々の施を受けて一日も飢えることなく、仮屋も建てて弟子等とともに命を支え、そのうえ、小さな庵の建設にも取りかかった。
女性
女性
すごい。やはり持ってらっしゃるw
湛海律師
湛海律師
ようやくにして、庵の屋根も葺き終わり、四方の壁に壁土を塗ろうとしていた矢先の、11月6日夜に大雨に見舞われ、筆舌につくせないほどに、大きな音で雷が鳴り渡り、稲光が暗夜を駈け巡り、仮屋の内にまで雨水が流れ込み、暖をとる火も消えて、弟子等も悶絶するがようなありさまとなった。
女性
女性
あら…大変な事になってますね…
湛海律師
湛海律師
仮屋から出てみると、稲光は私の体にまといつくがごとくに襲いかかり、雷音は我が身を打ち据えるがように足下で響きわたったが、私の心は少しも動揺せず、恐れず、つねのように心は落ち着いていた。
小坊主
小坊主
さすが、湛海律師は違う!!!
湛海律師
湛海律師
しかしこの雷は、入山3~4日の夜に、私に襲いかかった夜叉の仕業と承知して、弟子等を引き連れ、壁も塗っていない建てかけ中の庵に入って生活を始めた。
女性
女性
壁土、まだ塗ってなかったんでしたね。
湛海律師
湛海律師
その後、 仏に念誦などの供養をしたゆえか、 天気もおさまり、 安穏に暮らす日々が続いた。
女性
女性
あぁ、よかったですね。
湛海律師
湛海律師
そうこうしているうちに、庵の外壁は塗り終わったが、寒さも厳しくなり、外壁は凍てついて乾き切らない。
湛海律師
湛海律師
そのため、内壁を塗ることもままならず、そのうえに建具もなく、里人たちは莚(むしろ)などを張って寒風を防いでくれた。
女性
女性
皆、優しいですね。
湛海律師
湛海律師
このような苦労を、郡山の藩主本多政長の家老であった梶金平一雄が聞きつけて、建具などを送ったいただいた。
湛海律師
湛海律師
しかし、凍てついた外壁はぼろぼろとはげ落ち、下地が現れて簾(すだれ)のようになった。
湛海律師
湛海律師
吹き抜ける寒風は身を刺し通し、 弟子たちも粗末な薄着をまとっているのみで、縄床の周りに寄り添い、あるだけの衣類を身に着けて夜を明かすような毎日が続いた。
女性
女性
それでなくても、生駒の山の上は下よりもかなり気温が低いのに、本当に苦労なさったんですね。
小坊主
小坊主
では次もお楽しみに~

合掌
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聖天様と湛海律師

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