今回のお話は、湛海律師御自筆『霊感記』下巻より 真天出現の場面を分かりやすく解説してみました。
今回のお話は、湛海律師の前に、初めて聖天様がお姿を現した場面ですね!
そうです。
少し説明しておくと、湛海律師は、日本三大聖天の一つ、生駒山宝山寺、生駒聖天を建立されたお方です。
時は江戸時代。
1646年、正保3年、湛海律師が仏門に入られたのは、18歳の時。
1646年、正保3年というと、江戸時代の三代将軍 家光の頃ですね!
そう!その時代です。
で、いつ頃聖天様が現れるんですか?
せっかちですねw
湛海律師が仏門に入られてから、…なんと26年たった1672年、寛文12年のお正月中に、聖天様が現れたと記されています。
お力のある湛海律師でも、随分時間がかかったのですね。
もちろん、お告げなどはそれまでも授かっておられた記述が随所に見られるのですが、お姿を拝見したのは、1672年、寛文12年のお正月中だと記されています。
お姿を現されたのは、どういう状況だったんですか?
湛海律師は寛文10年、1670年の秋も終わる頃に、大きな願いを起こしたんだ。
1670年というと、家光から家綱に時代は変わっていますね。
そう、家綱の時代。時代背景でいうと、千姫が亡くなった4年後位。
千姫は、徳川家康の孫娘!そして、豊臣秀吉の側室、茶々の子供の秀頼の妻ということで有名ですよね!
湛海律師はその頃に大きな大きな願いを起こしたんだ。
大きな大きな…願いですか…
そう。湛海律師でも、その願いが成就するまでに二十年はかかると思っていたような『大願』だったんだ。
それで?
その大願の願成就のために、湛海律師自ら『千日を限っての浴油供』を行ったんだって。
その話、今回の聖天様現る!に関係します?
もちろんw
その浴油供の修練を重ねていた、第五百日目の修行の最中に、聖天様が現れたんだと記されているからね。
わ~そうだったんですね。
で、どのように現れたんですか?
500日目の修行の最中に、お姿を現されたんだ。
浴油供の最中に現れたのですね!
そういうこと!
まず始めに女天様(十一面観音様)が姿を現されたんだって。
女天様登場~
そのお姿は…絵に描いた天人のように美しく整っていたと記されているから、かなり美しい優美なお姿だったんだろうね。
女天様は象頭人身ではないのでしょうか?
そうみたいだね。でも、お顔には長い象の鼻を持っておられると記されているから、美しいお顔に象の鼻がついていて、身体は人と同じように見える..そんなお姿だったみたいだね。
美しいお顔に象の鼻ですね。体は人。象頭人身と言えなくもないですね。
そうだね。そしてお丈は七尺ほど、というから、かなり大きい!
七尺というと…2m121cm位!!背高い~~
そうだね!そして、髪は長く垂れ下がっていたとあるから、ロングヘアーだったんだね。髪が象の耳に見えなくもないのかも…
そして、頭には花冠!
わ~素敵♡どんな冠だったのですか?
正面に蓮華の蕾が飾られ、花をあしらった蔓草が巻かれた花冠だそうです。
そしていよいよ男天様現る!
男天様登場~…そのお姿は?
皆さんがイメージしている、象頭人身。体は人で頭が象!
女天様は美しいお顔でお鼻が象、ロングヘアーに花冠!男天様は頭が象で体が人なのですね♡
男天様の鼻は長く大きいと書かれているので、女天様より立派なお鼻だったんだろうね。
男天様は半身を現された、と記されているので、イメージ通り、手前に女天様奥に男天様が包容されたお姿を現されたのかもしれないね。
男天様が奥にいらっしゃるので半身しか視えない状態だった?のかもしれませんね。
その時、何か話されたんですか?
いや、その描写のところにはお姿を現したという内容しか記されていないんだ。
天尊の超人的お力によるのか、不可思議なことが起こったが、それをいちいち数えることはできない。
湛海律師は最後にそう記されているので、聖天様の超人的なお力を沢山、数え切れない位見せて頂いたんだろうね。
凄い!!きっとそうですね!
ということで、湛海律師が初めて聖天様を拝見した回はここまで!次回は又違う場面をお届けします!お楽しみに~♡
合掌
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