聖天様と軍荼利明王様の関係について、いろいろ言われております。
大枠で言えば「軍荼利明王様は聖天様を調伏する」とか「軍荼利明王様を拝んで聖天様に督促すれば早く願い叶う」とか、あたかも聖天様が軍荼利明王様を恐れているが如く話しが御座います。
しかし、これら全ては『笑止千万』とも言える、ばかばかしい『迷信』に御座います。
このようなことを言う根拠には『軍荼利明王様は悪に強い』『聖天様は悪神』という意識があるのでしょうが、そもそも聖天様は悪神にあらず『善神』に御座います。
また、誰かに調伏されたり、誰かに督促されるようなレベルの神様でも御座いません。
それを証拠に、宝山寺を開山した湛海律師が、軍荼利明王様の境地に入り、聖天様を調伏しようとしたところ、聖天様から「俺は聖天であるぞ!」と叱られておりますし、ましてや督促など正に『笑止千万』で御座います。
このような迷信を真に受けている人は、聖天様は勿論のこと軍荼利明王様にも大変失礼なことに御座いますので、お改め下さい。
合掌
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