聖天様は厳格な神様として有名です。
そこで聖天様への無礼や無作法を気にする人は多くいらっしゃいます。
この世に完璧な人間はいません。
知らず知らずの内に他人に無礼することもあります。
神仏様に対しても同じことですが、聖天様に無礼や無作法し許されるのか否かのポイントは「知ってか知らずか」と「懺悔反省の有無」です。
仮に聖天様へ無礼や無作法したとします。
先ず肝心なのは、知った上での無礼や無作法なのか、知らずの上での無礼や無作法なのかです。
知った上で聖天様へ無礼や無作法した場合は許されませんが、知らずの上で聖天様へ無礼や無作法した場合は許される可能性が御座います。
ここで許されるじゃなく許される可能性と申し上げた理由は次に連動するからです。
次に肝心なのは、聖天様へ無礼や無作法したことを知った時、速やかに聖天様へ懺悔反省するか否かです。
知った上での無礼や無作法は論外ですが、知らずの上での無礼や無作法でも、それが無礼や無作法であると知った時に、聖天様への懺悔反省がなければ許されません。
しかし、知らずの上での無礼や無作法かつ、無礼や無作法であると知った時に、聖天様への懺悔反省を速やかに行った場合は、許されます。
これは聖天様に限らず、他の神仏様に対しても、人間に対しても同じことです。
知らずとしたこと速やかに謝れば許して下さいます。
人間の場合は許してくれない人も中にはいますが、聖天様や他の神仏様は許して下さいます。
聖天様は一般信者に優しく、行者や僧侶に厳しいという言葉を耳にされたことがあると存じますが、それは一般信者より行者や僧侶の方が、聖天様に対する礼儀や作法を心得ているからとも言えます。
一般信者は聖天様への礼儀や作法を知らぬことが多いので優しく、行者や僧侶は聖天様への礼儀や作法を知っていることが多いので厳しいのです。
世間には聖天様は怖い神様だという迷信も御座いますが、これはあくまでも迷信であり、少なくとも一般信者には凄くお優しい神様ですから、どうぞ安心して聖天様を信仰して下さい。
聖天様は我々人間にとって父であり母であります。
男天様を父とし女天様を母とし、甘えれば良いのです。
子供が知らずとした無礼や無作法も、素直に謝れば、親である聖天様も、許して下さいます。
合掌
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