このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎先生と聖天様のお話です。
小坊主
前回は拝む泉先生②のお話だったけど覚えてる?
拝む泉先生②
このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...
女性
もちろん!本日のお話は?
小坊主
拝む泉先生③というお話!
拝む先生③
八栗の聖天、金時不動が、三寸なわで金縛り
小坊主
泉先生の、お唱えの中の悪魔祓いのくだりに、
泉先生
「八栗の聖天、金時不動が三寸縄で金縛り、御霊の賀茂の剣で悪魔おとして」
小坊主
という句があるんだって。
村木さん
この、三寸縄で金縛りにあわされたのを、幾度か見た。
小坊主
と村木さんは書いて居られる。
小坊主
その時のお話!村木さんが見たのは、
村木さん
ある時、先生はキチンと座って、お手は前垂れの下に入れて居られた。
村木さん
悪さをされた方が、離れた所に座って居られる先生の前で、
村木さん
突然、あおのけにドサンとひっくり返って、
村木さん
両足のかかとが、エレキでお尻に引きつけられた様に、
村木さん
ピッタリとくっついてしまった。
村木さん
それから、腰を中心にして、くるくると何十回かひとりでに舞うた。
村木さん
玉なす汗が額から落ちてくる。
村木さん
真っ赤な顔をして、
村木さん
「先生。すいませんでした。ようわかりました。」
村木さん
と悲鳴をあげた。という。
村木さん
手を合わそうとしたが、見えぬ縄で、体に縛りつけられて居るので、どうにもならない。
村木さん
すると、先生は、
泉先生
「さぁ、分かったら起きなさい。」
村木さん
と微笑みかけられた。
村木さん
そのお言葉で、むっくりと起き上がることが出来た。
村木さん
その男は、思わず先生の前にひれ伏した。んだってさ。
村木さん
これがお唱えの中にある
村木さん
「八栗の聖天、金時不動が三寸縄で金縛り」の実例の一つである。
女性
そういう時の先生のお手は、決まって前垂れの下にあった。ということですから、
女性
きっと、印を組まれておられたのでしょうね。
小坊主
うん、聖天様から直々に教えて頂いたのでしょう。
村木さん
御霊の賀茂の剣で悪魔おとしてというお唱えのところへ来ると、
先生は、縦横に、右手を軽く動かされるんだ。
先生は、縦横に、右手を軽く動かされるんだ。
村木さん
先生は、前垂れの下で手を動かされているので、これは外から見える動きに過ぎない。
村木さん
事実は、賀茂の大神から、こういう悪魔落としに授かって居る、目に見えぬミタマの剣があって、その「剣振り」が軽い手の動きによって表徴されると思われる。
村木さん
此の威力も大したものであった。
女性
この金縛りは、正しくは「金縛法」 と呼ばれる用語からの由来ですよね?
小坊主
そうだね。
小坊主
不動明王が左手に持っている羂索という、縄状のもので邪気や悪魔を縛り上げ、動かなくさせる術をいうんだよ。
小坊主
羂索とは、5色の糸をより合わせて片方の先端に環、
小坊主
もう片方の先端に独鈷杵の半形をつけた縄状のものなんだよ。
女性
それで縛り上げるわけですね。すごい!
小坊主
今回のお話はここまで。
小坊主
では、次もお楽しみに~
合掌
次→
拝む泉先生④
このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...
←前
拝む泉先生②
このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...
皆様からのコメントお待ちしております。