このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎先生と聖天様のお話です。
小坊主
前回は自転車が後ろから突っ込んできた不思議なお話だったけど覚えてる？
泉先生の不思議なお話10-自転車が後ろから突っ込んできた
このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...
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男性
もちろん！本日のお話は？
小坊主
井戸のお話！
泉先生、不思議なお話11
自転車が後ろから突っ込んできた
小坊主
村木さんのご友人にしょうぎ好きの方がいたんだ。
小坊主
撫養という所で、しょうぎをさして、調子がよかったので、いっぱいやって帰る途中、
小坊主
喉が乾いたので、夜更けの道端の井戸で水を飲もうとしたんだって。
小坊主
その井戸水は、つるべでなく、小さいバケツに網をつけてすくい上げるタイプの井戸だったんだ。
小坊主
すると、もののはずみで、その網がプッツリ切れた。
小坊主
明け方で、その家に造作をかけるのも却って気の毒だからと思って、
小坊主
バケツは落としたまま、詫びも言わずにさっさと帰ってしまったんだって。
男性
あちゃ…まぁ、朝早かったということですからね。
男性
でも、できるだけ早くお詫びをした方が…
小坊主
いや、お詫びせずに放っておいたみたいだね。
小坊主
それからというもの「頭に何か被せられた様に、病んで堪えられない。」ので、泉先生に縋ったらしい。
小坊主
ところが先生は、ろくろく当人から話も聞かない間に拝んで、あった事を、見てきたように仰ったんだって。
小坊主
先生は、その人に、
泉先生
「井戸の神さんに、大変なお粗末をしとるから、私が、今、ここから代わって、早速お詫びはしてあげるが、」
泉先生
「あなたはその井戸に行って、バケツを取り出し、」
泉先生
「井戸の神さんと、その家へ丁寧に、おことわりをしなさい。」
小坊主
と言われたんだ。
小坊主
その方はなる程と思って、仰った通りをすぐに実行したら、手のひらを返す様に全快したというんだ。
小坊主
今は井戸とか珍しくて無いけど、とにかく、何でも悪さをしたのなら、お詫びをしなくちゃだね。
男性
そうですね。理由なくして…という感じはしますよね。
小坊主
ね、まずは謝らなきゃね。
小坊主
それが人相手でなくても。動物でも物でも。
男性
本当ですね。
小坊主
今回のお話はここまで。
小坊主
では、次もお楽しみに～
合掌
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このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...
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