聖夫婦ブログ
塗香(ずこう)を使いましょう!
と言いましても、「塗香って何?」という方もいらっしゃるかと思われますので、今回は塗香についてお話したいと思います。
塗香とは
塗香を簡単に説明しますと、『火を使わないお香』です。
塗香は香水のようなきつい香りではないため、和の香りとして人気が高まっているようです。
実際、聖ママは香水は使用しませんが、お勤めの際塗香を使用している為、いつも甘いバニラの香りがすると言われます。
塗香の原料
最近は趣味的要素である香水やコロンの代わりとして使用される方も多い塗香ですが、本来の使用方法としては、僧侶様がお勤め前に身を清め、邪気を近づけないために用いるお香です。
身を清める為のものですから、動物性の原料は使用されていません。
※香りを安定させ長持ちさせる「保香剤」として動物性の貝香を使用されている場合もあるようです。
手や身体だけでなく、口を清める為に口に含んだりもするため、安心の天然原料のみを使用しています。
塗香の種類
塗香は大きく分けて、香木系と植物性材料のものがあります。
香木系には、伽羅(きゃら)沈香(じんこう)白檀(びゃくだん)などがあります。
植物性材料のものには、桂皮(けいひ)丁子(ちょうじ)山奈(さんな)龍脳(りゅうのう)大茴香(だいういきょう)….などなどたくさんあります。
塗香の香り
清涼感のある香り、スパイシーな香りなど種類は様々。
お好きな香りを選ばれるのが良いと思います。
塗香も香水と同じで、肌につけることで香りが変化し、更になじんでくる香りを楽しめます。同じ塗香を使用しても、肌と馴染むことで一人ひとり香りは変化するようです。
一番自分に合う香りは、やすらぐ、落ち着くそんな香りです。
使用した直後はスパイシーな香りですが、段々肌に馴染むにつれ、甘いバニラの香りがする下記の塗香が聖夫婦のお気に入りです。
塗香入れ
塗香を入れるには木製の専用ケースがあります。素材は桜・黒檀・紫檀などがあります。持ち運びにも便利な小さい容器で、1回分が適量出てきます。
聖天様専用の桜の素材の塗香入れ
塗香の使い方
塗香で身を清めるにも、それぞれの作法があると思いますが、まずそのひとつまみをとって左手の掌におき、右の人差し指の先にその香りをつけて口に含み、又指先につけて額につけ、次にのどにつけて最後に両手の掌に塗り両手を外縛(金剛合掌)して胸に3回位塗る。
※「金剛合掌」とは…合掌の際、手の指と指の間を少しずつあけ、左右の指が組み合うように合わせる。右手が上になるようにすることが重要です。
合掌
皆様からのコメントお待ちしております。