聖天様（歓喜天）に願い叶うも後が肝心

聖天様（歓喜天）に願い叶えて貰うに何が大切か。

そう考える人は多いです。

しかし、聖天様（歓喜天）に願い叶えて貰った後は何が大切か。

そう考える人は少ないようです。

もちろん願い叶えて貰うに何が大切かと意識することは良いことですが、願い叶えて貰った後は何が大切かと考えることが肝心です。

聖天様（歓喜天）に願いを叶えて貰うということは、聖天様（歓喜天）から御利益を授かるということです。

しかし、多くの御利益は一生物では御座いません。

例えば商売繁盛を願い叶ったとしても、それが何時までも続くとは限りません。

大好きな異性との恋愛成就を願い、付き合うことが出来て叶ったとしても、それが何時までも別れること無く続くとは限りません。

高校受験や大学受験など合格成就を願い叶ったとしても、必ず卒業できるとは限りません。

聖天信仰は一生です。

願い叶ったからと言って怠っていては、せっかく授かった御利益も失ってしまいます。

以前にも記したことが御座いますが、それぞれの功徳により御利益を授かり願い叶います。

ところが人間の功徳だけでは足りないのです。

そこで聖天様は自らの功徳を私ら人間に授けて下さるのです。

つまり我々人間からすれば、聖天様（歓喜天）から功徳をお借りしている状態です。

借りたものは返さねばなりません。

だから聖天信仰は一生であり、願い叶った後でも変わらず功徳を積み返す必要があるのです。

それをしない人間は、聖天様（歓喜天）から御利益を授かれど、効力は薄れていき最後は失います。

また、あまりに酷い場合は、聖天様（歓喜天）から取り上げられる場合も御座います。

もうお分かりですね。

何かを願い、叶った所がゴールでは御座いません。

そこからまた、新たなスタートが生まれるのです。

多くの人が何かを願い、それが叶うとゴールしたと思い、怠るのです。

商売繁盛を願い、その月に売り上げあれど、来月も、再来月も、来年も、再来年も、いつまでもあると思ったら大間違いです。

恋愛成就を願い、その月に恋人になれども、来月も、再来月も、来年も、再来年も、ずっと別れないと思ったら大間違いです。

少し野球に例えてみますが、ホームランを打ちたいと願い、最初にホームランを打つことより、ホームランを継続して打ち続ける方が難しいのです。

継続は力なり！です。

どこがゴールなのか、どこが最後なのか、よくよく見極めることが大切であります。

つまり「初志貫徹」です。

聖天信仰は一生であり、願い叶う前より、願い叶った後の方が、肝心なのです。

合掌
執筆者：聖パパ