ほん怖！エレベーターが…

どこにでもある雑居ビルのエレベーターですが…

本当にあった怖い話

A子はとある雑居ビルの９階の一番奥で勤めていた。

初めてこのビルに足を踏み込んだ時、
ブルッと寒気がした。なんかヤバイ感じがする…。

しかし、この就職難の世の中で、文句など言ってられない。
A子の勤める会社は、一般的に見るとブラック企業。
夜中まで残業は当たり前のアパレル企業に勤めていた。

しかし、いやいや勤めていた訳ではない。
自分だけがしんどい思いをしている訳ではなく、本当に猫の手を借りたいほど忙しく、社長も自ら手伝うほど、皆が一致団結して頑張っている企業だったのだ。

しかし、夜中までの残業は腹が減る（笑）
ということで、社長の粋なはからいで、夜食の差し入れを頼まれ、今から買いに出かける。

何を買ったら喜ぶかな…
ある程度お腹に溜まって、それでいてパパっと食べられるものか・・・
ええぃ..めんどくさい..もう、簡単にお弁当でも買って帰るかな・・

などと考えながら、エレベーターに乗り込む。
時間は夜中の１時を過ぎている。
雑居ビルは静まり返り、さすがに、うちの会社以外は営業してないようだ。

当たり前か…
１階を押すと、静かにドアがしまる。

９階から、８階、７階と静かにエレベーターが下りていく。
６階くらいの時に急にピーンと２階が点灯する。

えっ….なんで？

そして、静かに２階にエレベーターは止まる。
エレベーターが開くと、２階は電気も消え、静まり返っている。

気持ち悪っ….えっ何？私と一緒に何かが乗っていたの？
それで、２階で下りたくて、２階を押して、降りて行ったの？

きゃあ～～～～～～～～～…..と叫んでみるが、響いてよけいに怖くなった。
又静かにドアが閉まる。

もう誰も乗ってないよね…怖すぎるんだけど….

買い出しが終わって、….エレベーターに乗らなきゃいけないのが辛い…
頼むから、普通に９階に行ってよね…そう祈ったが…

２階でピーンとドアが開いた…
静まり返ったフロアの私には見えない何かと一緒に９階まで行くようだ…

もう２度と１人で買い出しなんて…行くもんか～～～

後日談…
会社の皆にその話をしたが..
そうそう、誰か下りていくのよね～と普通に言われた。
他にも非常階段のドアノブが、誰もいないハズの外から、ガチャガチャ回す音も聞こえるんだとか・・ホラーかここは！！

何も無ければいいのですが….
皆さんも怖い経験したら、聖天様（歓喜天）にお縋りしましょう。
悪霊退散

合掌