「親が喜ぶから」――その理由で、進路を決めていませんか
本当は、別の道に進みたい。けれど、それを口にすれば親をがっかりさせてしまう。だから、親が望む大学を選んだ。あなたは今、そんな選択の前で、あるいはその選択のあとで、なんとも言えない気持ちを抱えていませんか。
私たち聖夫婦のもとには、進路や受験を前にした若い方から、こうした静かな迷いが届きます。誰かを責めるでもなく、ただ自分の中でくすぶり続けるこの気持ちに、そっと寄り添わせてください。
あなたは、優しさから自分の意見を引っ込めた
親が望まぬことはしたくない。その気持ちの根っこには、親を悲しませたくないという、まぎれもない優しさがあります。あなたは反抗できなかったのではなく、思いやりから、自分の望みを後ろに置いたのです。
レールに乗るほうが、たしかに楽です。自分で選ばなければ、失敗したときに誰かのせいにもできる。それも一つの生き方です。私たち聖夫婦は、その選択を頭ごなしに否定したりはしません。あなたはあなたなりに、家族を大切にしてきたのですから。
でも、「本当にこれでいいのか」という声が消えないのは
楽なはずのレールの上で、それでも「これでいいのか」という不安が消えない。その声は、無視すべき雑音ではありません。それは、あなたの中にある「本当に生きたい人生」からの、小さな呼びかけなのです。
ここで大切なのは、一つの思い込みをほどくことです。親の望みと、あなたの望み。この二つは、敵どうしではありません。
聖天様は、こう説かれます
「そなたと親の願いは、勝ち負けを争うものではないのじゃ。どちらかが折れねばならぬと思うから、そなたは口を閉ざす。まことの願いは、伝えてみねば重なりようもないのう」
あなたが本心を言えば、親が必ず反対する。そう決めつけているのは、もしかしたらあなた自身かもしれません。親もまた、あなたの本当の気持ちを、まだ聞いたことがないのです。
まずは、本心を「言葉にする」ことから
いきなり進路をひっくり返す必要はありません。親を説得する必要も、今はまだありません。最初の一歩は、もっと手前にあります。
今日からできる、小さな一歩
「実は、こういう道にも興味があるんだ」。まずは、その一言を親に伝えてみてください。決定を告げるのではなく、心の中にあるものを、そっと差し出すだけでいい。反対されても、それは会話の始まりであって、終わりではありません。
もし親に直接言うのが怖ければ、まずは紙に書き出してみるのもいい。自分の本心を自分自身がはっきり知ること。それが、すべての始まりになります。
あなたは、自分の人生を生きられない人ではありません
親の望みを大切にできるあなたは、優しい人です。その優しさは、これからも失わなくていい。ただ、その優しさの輪の中に、あなた自身の望みも、そっと入れてあげてほしいのです。
本心を言葉にすることは、わがままではありません。それは、親とあなたが本当の意味で向き合うための、勇気ある贈り物です。あなたは、自分の人生を諦めるしかない人ではありません。聖天様は、迷いながら誠実であろうとするあなたを、静かに見守っておられます。
又、その道は今進もうとしている道と共存出来る道かもしれません。方法を模索することはとても良いことです。気持ち良く納得して諦めるのか、そちらの道に進むのか、両方を手放さない方法があるのか、しっかり考えてみて下さい。一人の知恵より複数の知恵。人に話すと新たな道が拓くこともあります。
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