このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎先生と聖天様のお話です。
小坊主
前回は泉先生が600遍の願掛け参りのお話だったけど、覚えてる？
泉先生生駒聖天へ願掛け参り600遍
このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...
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男性
もちろんです。
男性
聖天様から、大阪から讃岐の津田に戻って人を助けなさいと言われたんですよね？
小坊主
そうだったね。
小坊主
先生が、聖天様からお言葉を頂いて、
小坊主
言いつけどおり、大阪から讃岐の津田に戻ったんだ。
男性
では、すぐに人助けに取り掛かったのですか？
小坊主
いやいや、すぐに人が頼って来られたわけではないらしい。
男性
では、どうされて居られたのですか？
小坊主
なので、大阪を引き上げた後も奥さんを津田に残して
小坊主
又ひょっこり単身で大阪に居られたらしい。
男性
桶屋をするために？
小坊主
さぁ…でも、これも又、人助けに必要な準備の為の行であったと記していたよ。
小坊主
先生は聖天様の
聖天様
「今に助けてもらいにくるぞ。」
小坊主
という、前じらせだけで一向に訪ねて来る人が無かった時期も、
小坊主
このお告げをありがたく信じておられたんだ。
男性
でも、それでは生活が…
小坊主
そうなんだ。だから、奥さんはそう言ってはいられなかったんだｗ
男性
大喧嘩？ですか？
小坊主
先生が手にかけておられた数珠を「こっちへお出しなさい。」と取って箪笥の底にしまって、
小坊主
「さぁ、慣れぬ拝みより、慣れた漁のほうに行って下さい。」と先生に言ったらしいｗ
男性
先生は漁に出られたのですか？
小坊主
もちろん！
小坊主
先生はこの頃は拝んだり、漁に出たりということをされていたようなんだ。
小坊主
しかし、先生を頼って来る方が増えてきたある時、
小坊主
土佐沖で
泉先生
「これでもうおしまいじゃ。」
小坊主
と言われてからは、ふっつり漁はヤメて拝む一方になられたのだとか。
小坊主
そして、本を書かれた村木さんと先生との出会い。
小坊主
やはりご縁は神がかりなんだよ。
男性
でしょうね～。
小坊主
出会いは、村木さん27歳。先生53歳の時。
小坊主
村木さんは膝を故障していたんだ。
小坊主
もちろん手は尽くしたということなのだが、左膝はブラブラした状態だったんだ。
男性
で？
小坊主
それをみた友人が「津田の偉い先生にみてもらえ」と勧めたのが泉先生と出会うきっかけになったんだ。
男性
「津田の偉い先生」は泉先生のことですか？
小坊主
そういうこと。先生の凄さは噂になる程だったんだろうね。
男性
凄い！
小坊主
でも、村木さんは「拝んだくらいで膝が治るものか！」と思っていたんだって！
男性
それで？どうなったんですか？
小坊主
村木さんが泉先生に会いに行った時、先生の所には沢山の方が集まっていたんだ。
男性
先生待ちの方々ですねｗ
小坊主
そうなんだ。
小坊主
でも、実は、泉先生はその日、村木さんが来るのを知っていたというんだ。
男性
その日、村木さんが来ることをですか？
小坊主
そうなんだ。
小坊主
だから、初対面の時、玄関に立った村木さんと友人を見た先生は、
小坊主
集まっていた方々に、
泉先生
「さぁ、今朝言うておいた通り、阿波から息子が来た。」
泉先生
「3年この方待っとったんじゃ。」
泉先生
「息子が来たら皆さんにすまんが、帰ったもらう約束をしておいた。」
泉先生
「そこに居る、それが息子じゃ。」
泉先生
「どうぞ皆さん引き取って下さい。」
小坊主
と言われたのだとか。
男性
皆さん、不思議だったでしょうね。
小坊主
うん、集まっておられた方々が村木さんをじろじろ見ながら立ち去ったらしいよ。
男性
でも、約束しておいた。というから、事前にお話されていたんですか？
小坊主
うん、息子が訪ねて来たら、帰って欲しいと事前にお話されていたんだよ。
男性
凄すぎる！予知能力ですね！
小坊主
そして、人払いをした後、先生は訪ねてきた村木さんを先生の右側に座らせたんだ。
小坊主
すると、
小坊主
よどみなくすらすらと拝み続ける先生のお口から歌うように、
小坊主
まづ、
泉先生
「来たか待ったぞ3年越しに。」
小坊主
と言うお言葉が出た。
男性
3年越しに待っておられたんですね！
小坊主
そうして、歌うような言葉の切れ目切れ目で、
泉先生
「わかるか？」「わかったか？」「合点がいったか？」
小坊主
と念をおされたんだとか。
男性
「わかるか？」などの間に何をお話されていたんですか？
小坊主
先生は村木さんの過去現在などのお話をされたんだ。
小坊主
例えば、
泉先生
「息子よ。お前の家に、世に2つとない宝があるのう。」
泉先生
「それは、先祖代々の墓所で、蓮華座に乗ってござる。」
泉先生
「お前のひいばばは、大した功徳を積んだ。」
泉先生
「私が、お前を息子と呼ぶ様になったのも、このひいばばのお陰じゃ。」
小坊主
と仰ったんだそうだ。
男性
実際のそのひいおばあさんはどの様なお方だったのですか？
小坊主
村木さんもひいおばあさんのことが気になったんだろうね。
小坊主
村木さんは先生と会った翌日、
小坊主
ひいおばあさんのお話を確かめるために、
小坊主
先祖代々の墓所がある、鳴門市大津町段関の菩提寺、真福寺に出かけたんだ。
小坊主
すると、村木さんのひいおばあさんが、
58歳までに光明真言を1人で1億万遍繰って建てた、
かわいいお地蔵さんの供養塔が本当にあったんだって。
58歳までに光明真言を1人で1億万遍繰って建てた、
かわいいお地蔵さんの供養塔が本当にあったんだって。
男性
ひゃ～。それは凄い！
小坊主
そんなお話がでるもんだから、初め冷やかし半分で座っていた村木さんは、
小坊主
村木さんの過去のこと一切と先祖のこと今思っていることこの3つをそのまますっかり見通している先生に、
小坊主
驚き、不思議に思い、
「これが世にいう生きた神さんかなぁ。」
と思ったのだとか。
「これが世にいう生きた神さんかなぁ。」
と思ったのだとか。
男性
そりゃ、そんなお話をされれば、もう「神降臨」ですよね？
小坊主
泉先生の息子よという親しさのこもる呼びかけに、
小坊主
初めてあったばかりの村木さんの心の隔たりは、さらりと取り去られたんだって。
小坊主
先生が村木さんへ「息子よ。」と呼びかるのは、
神仏さま、聖天様の呼びかけであったと思うと本には記されているんだよ。
神仏さま、聖天様の呼びかけであったと思うと本には記されているんだよ。
男性
聖天様は先生と村木さんを初対面で親子の縁に結んだんですね。
小坊主
そうだね。この縁は神縁というもので、
小坊主
神につながる神族、血の繋がりの親族とは全く違ったものであると記されているよ。
男性
ものすごい御縁をいただいたのですね。
男性
どうして、村木さんを選ばれたのでしょうか？意味はあるのでしょうか？
小坊主
村木さんは、
小坊主
聖天様が泉先生を使って世に現されたすばらしく有り難いお働きを、
小坊主
泉先生の息子として、ありのまま、見たまま、聞いたまま世に伝えるために、
小坊主
泉先生と縁を結んで頂き、泉先生に育てられることとなったと記されているんだ。
男性
そういうお役目を担ったんですね。
小坊主
そういうことだね。
小坊主
で、初対面の翌日も先生と時を過ごして、
小坊主
後ろ髪を引かれる思いをしながら大坂峠を越えて自転車で自宅に帰ったんだって。
男性
左膝はどうなったのですか？
小坊主
あぁ、帰宅途中の大坂峠を越した頃、
小坊主
村木さんが先生に会いにいくきっかけとなった左膝の故障が、
先生が私に代わってお詫びをして下さったお陰で、いつの間にか治っている！という事らしいよ！
先生が私に代わってお詫びをして下さったお陰で、いつの間にか治っている！という事らしいよ！
男性
わ～凄い、治ったんですね！
男性
私に代わってお詫び？そこ詳しく聞きたいですが？
小坊主
いや、そこはさらりとそう記されているだけなんだｗ
男性
残念。エピソードが聞きたかったですね～。
小坊主
そうだよねｗ
小坊主
それから、村木さんは、ご自宅にいても、
小坊主
身はご自宅でも、心は泉先生のおられる津田へと、
小坊主
昼夜の区別なく、
小坊主
身も魂も絶えず、
小坊主
先生の元へ引きつけられていたんだって。
男性
強烈な出会い、御縁ですからね！
小坊主
それが、先生が亡くなられる4年ほどの間、高まり続けたと記されているよ。
男性
流石、固い強固な御縁だったんですね。
小坊主
そうだね。
小坊主
次もお楽しみに～
合掌
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泉先生、聖天様から頂いたお力で人助け
このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...
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泉先生生駒聖天へ願掛け参り600遍
このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...
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