この世には「泣く子も黙る」という言葉が御座いますが、「悪魔も黙る」のが聖天様です。
ひとたび聖天様が怒り出したら、蜘蛛の子を散らすが如く、悪魔も逃げ出してしまうのが、聖天様の本当の怖さです。
但し、聖天様は誰彼構わずに怒る怖い神様では御座いませんので安心して下さい。
聖天様は、誰よりも怖い神様ですが、誰よりも慈悲深い優しい神様です。
人間でも同じことが言えますが、普段から直ぐに怒る人間ほど怖くないものです。
一方で、なかなか怒らない人間ほど、ひとたび怒り出せば、本当に怖いものです。
もう一つ例えるなら犬も同じです。
普段からキャンキャン吠えるスピッツが怒るよりも、普段から全く吠えない土佐犬が怒った時の方が本当に怖いものです。
話を戻しますが、聖天様は誰よりも慈悲深く優しい神様ですから、よほどのことが無い限り怒りません。
私も聖天様に仕える修行の身であり、聖天様へ懺悔反省することありますが、「こらぁ～」と優しい父親や母親が如く愛情いっぱいに叱られることはあれど、本気で怒られたことは一度も御座いません。
聖天様は男天様と女天様の双身です。
つまり私にとっての聖天様は、男天様が父親であり、女天様は母親で御座います。
私も、聖天様は凄く凄く怖い神様だと思いますが、それは世間で言われるような怖さにあらず、子を愛するが故の親の怖さで御座います。
両親のことが好きで好きでたまらない子供が、良かれと思い失敗したとして、子を愛する親が子の為に叱ることあれど、本気で怒るなど有り得ないことに存じます。
逆に、愛する子に危害を加える悪しき者らに対して、本気で怒るのが親であり、聖天様なのです。
聖天様を大切に思う皆様が、良かれと思い失敗したとしても、聖天様は決して怒ったりは致しませんし、逆に皆様に危害を加えよう悪魔など居れば、本気で怒り悪魔から皆様を守って下さいます。
但し、悪意ある失敗や不徳行為や罰当たり行為などした時は、聖天様は本気で怒られるかもしれませんので、くれぐれも聖天様に悪意ある失礼な意識と行動は慎まれますよう注意されて下さい。
総じて、犯罪者にとって警察は怖い存在であり、善人にとって警察は優しい存在であるように、悪人にとっての聖天様は怖い存在であり、善人にとっての聖天様は優しい存在であるのです。
合掌
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