薬師如来(やくしにょらい)
薬師如来(やくしにょらい)は「薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)」ともいわれ、東方十恒河沙の仏土を過ぎたところにある「浄瑠璃世界(じょうるりせかい)」の仏です。
薬師如来(やくしにょらい)は医薬を司っている仏です。
今回は薬師如来(やくしにょらい)のご紹介です。
薬師如来(やくしにょらい)とは
薬師如来(やくしにょらい)は、如来になる前の菩薩の時代に「十二の大願」を立て、その大願を全て果たして如来になられました。
十二誓願とは
光明普照(自らの光で三千世界を照らし、あまねく衆生を悟りに導く。)
随意成弁(仏教七宝の一つである瑠璃の光を通じて仏性を目覚めさせる。)
施無尽仏(仏性を持つ者たちが悟りを得るために欲する、あらゆる物品を施す。)
安心大乗(世の外道を正し、衆生を仏道へと導く。)
具戒清浄(戒律を破ってしまった者をも戒律を守れるよう援ける。)
諸根具足(生まれつきの障碍・病気・身体的苦痛を癒やす。)
除病安楽(困窮や苦悩を除き払えるよう援ける。)
転女得仏(成仏するために男性への転生を望む女性を援ける。)
安心正見(一切の精神的苦痛や煩悩を浄化できるよう援ける。)
苦悩解脱(重圧に苦しむ衆生が解き放たれるべく援ける。)
飲食安楽(著しい餓えと渇きに晒された衆生の苦しみを取り除く。)
美衣満足(困窮して寒さや虫刺されに悩まされる衆生に衣類を施す。)
縁日
十二日
薬師如来御真言
小咒
オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ
中咒(台密)
オン ビセイゼイ ビセイゼイ ビセイジャサンボリギャテイ ソワカ
大咒
ノウモ バギャバテイ バイセイジャ クロ ベイルリヤ ハラバ アラジャヤ タタギャタヤ アラカテイ サンミャクサンボダヤ タニヤタ オン バイセイゼイ バイセイゼイ バイセイジャサンボリギャテイ ソワカ
薬師如来(やくしにょらい)像で国宝指定
福島県・勝常寺像(薬師三尊の中尊、坐像、平安時代前期)
京都府・仁和寺(旧北院)像(坐像、平安時代)
京都府・神護寺像(立像、平安時代初期)
京都府・醍醐寺(上醍醐)薬師堂像(薬師三尊の中尊、坐像、平安時代前期)
大阪府・獅子窟寺像(坐像、平安時代前期)
奈良県・法隆寺金堂像(坐像、飛鳥~奈良時代)
奈良県・法隆寺大講堂像(薬師三尊の中尊、坐像、平安時代中期)
奈良県・唐招提寺金堂像(立像、奈良時代~平安時代初期)
奈良県・薬師寺像(薬師三尊の中尊、坐像、奈良時代)
奈良県・新薬師寺像(坐像、平安時代初期)
奈良国立博物館像(坐像、平安時代前期)
奈良県・元興寺(奈良市芝新屋町)像(立像、平安時代前期)
出典:Wikipedia
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