前回は心の三毒の『貪』のお話でしたが、今回は『瞋』についてのお話です。
貪:むさぼり・必要以上に求める心
瞋:怒り・憎しみ・妬みの心
痴:おろかさ・愚痴・無知
瞋は、怒り・憎しみ・妬みの心ですね。今回はその中でも怒ることをやめましょう、というお話です。
人間界は毎日が修行の連続
毎日、穏やかで楽しく暮らしたい。
そう思うのは当たり前かもしれません。
自分の気の合う、波長の合う人間だけ関わって生きていけたら…と考える方もいるかも知れませんが、なかなかそうもいかないのが現実です。
波長の合う、気の合う人間であっても、
人は体調が悪いと機嫌が悪くなったりして、いつもとは違う面が現れたりもします。
又、とても忙しいときなど、自分のキャパ以上の仕事を抱えている時なども、忙しすぎて人に構う暇もなく、いつもとは違う面が現れれることもあるでしょう。
気の合う人間でさえそうなのです。
ましてや、もともと考え方の違う人、波長の合わない人、自分にとって理不尽な理由で難癖をつけて来る人。
そんな人とも関わらなければ生きていけない状況も多いのではないでしょうか。
貪瞋痴の『瞋』では、相手がどんなにひどいことをしてくるような人間であっても、腹を立ててはいけないと説いています。
人間界で生活することは毎日が修行の連続
しかしながら、ついつい怒ってしまうこともあるでしょう。
なかなか慈悲深い人間にはなることは、難しいですよね。
避けられる人とは避けて生きていくほうが楽です。
しかしながら、例えば上司であったり、親族であったり…
火の粉が飛んできそうなそんな方であっても、避けられない状況も多いと思います。
それでも、そんな人に出会ったとしても、腹を立てず、耐え忍ぶこと..相当なストレスが溜まりそうですが、それこそが大切なことなんだと説かれています。
では、もしも怒ってしまったら、もう聖天様は振り向いてくれない?離れていってしまうのでしょうか?
そんな事は決してありません。
聖天様は、そのような現状も全て分かっておられます。
ついつい怒ってしまったとしても、温かい目で、親が子供を見守るようなそんな目で見ておられます。
ただし、「では、怒ってもいいんだ~..」ではございません。
怒ってはいけない。どんな状況でも、怒らない自分でいよう!そんな決意をもって生きていくことはとても大切なことです。
そして、ついつい怒ってしまったなら、
聖天様に全力で懺悔しましょう。
「まだまだ未熟者です。どうかお許しください。」と心から反省して懺悔して下さい。
しかし、決して「もう絶対に怒りません」などと出来ない約束を聖天様にしてはいけません。約束をすることは絶対にやめて下さい。それだけはご注意ください。
瞋は、自分の理性で、それらを抑える、制御することが大切なのです。
願いを叶える、より聖天様の意に沿う人間になるために毎日が修行の連続です。
『貪』必要以上に欲を出してはいけない、そして『瞋』怒ってはいけない。
日々の生活の中で少し意識して、生活してみて下さい。なかなか難しい現状の方も多いのではないでしょうか。でも、少しずつでも、頑張りましょう。
どうしても、どうしても避けられない…そんな相手がいてお困りの方は”人害消滅”や”悪縁切り”などのご祈祷も効果があります。
私達聖夫婦もお力になりますよ。
合掌
皆様からのコメントお待ちしております。