運命を分けた、ほんの数メートル。
本当にあった怖い話
まさか雷で….
…そう思うでしょう。
A君はサッカーが大好きだった。
その日も、A君はいつもの通りサッカーのクラブに参加していた。
A君は、ゴールキーパーを任されて、とても喜んでいた。
その日は…天気がとても悪かった。
雨雲がどんどん広がっていく..。
A君「雨が降りそうだな…」
天候はどんどん悪くなっていく…とうとう雨が降りだした。
サッカーは雨が降っても続行される。その日も例外ではなかった。
ただ、その日は、ただの雨ではすまなかった。
ピカッ….と光ると同時に..ドドーン…大きな耳をつんざく様な音…。
その雷は、サッカーゴールに突然落ちた…
そして、ゴールから更に一番近くにいたゴールキーパーのA君に雷が飛んだ…
そして更に、A君から1メートルも離れていないB君にA君の体から雷が飛んだ…。
あまりにも一瞬の出来事で、皆一瞬何が起こったのか分からず、動けないでいた。
2人は、そのままそこに崩れるように倒れた。
すぐに救急車が来た。
2人はすぐに搬送された。
B君は助かったが、…A君は帰らぬ人となった。
A君のお母さんは、突然帰らぬ人となった息子を偲んで泣いてばかり…。
数ヶ月経っても…まだ立ち直れないでいた。
その頃…B君は毎晩A君の夢を見るようになった。
毎晩、同じ夢。
A君が目の前で雷に打たれて亡くなる夢…。
B君は気が狂いそうになった。
もしかして…A君は自分を恨んでいるのか?
俺だけ助かったから?
いや自分は悪くない…
A君はそんなヤツじゃない。
じゃあ、なぜだ…どうか成仏してくれと毎晩夢の中のA君に叫んだ。
ある日…夢の中のA君が何か話していることに気が付いた。
最初は怖くて、成仏してくれ、出て来ないでくれと叫んでいたB君でしたが、
B君「俺に何か言いたいのか?話してくれ、俺…ちゃんと聞くから!」
それから数日、少しづつA君が何を言っているのか聞き取れるようになってきた。
一生懸命、夢の中のA君の言葉を聞き続けて1週間目…
ようやく夢の中のA君が雷に打たれ、倒れていくA君の小さな声を聞き取ることが出来たのです。
「B君、お願いだ。お母さんに、伝えて。」
「心配で…。」
..そう言っていた。
B君は夢の中で..
「分かった、必ず伝える。必ず伝える!」そう言うと、A君が笑った様に見えた。
次の日、B君はA君のお母さんに会いに行った。
そして、最近見続けている夢の話を伝えた。
A君のお母さんは、B君にこう言いました。
「ありがとう。息子の言葉を伝えてくれて…。」
「もしも…もしも、もう一度息子が現れたら…」
「お母さんのことは心配しないで、天国に行くようにと伝えて…くれる?」
…そう言って涙でぐちゃぐちゃの顔で、微笑みました。
それから、A君のお母さんは..、
A君の為に、A君が好きだった食べ物を沢山作って、話しかけました。
「ありがとう…Aが私の子供に生まれてくれて….本当に幸せだった。」
「私は、Aを決して忘れない….」
「でも、心配しないで!」
「Aの為にも頑張って…笑って生きることにする…」
「この世での何十年は、あちらの世界では…一瞬だと、誰かに聞いたことがあるわ…」
「私の残りの人生が数十年あったとしても、Aには一瞬の出来事ってことよね…」
「だから、こっちの世界で生きている間は、毎日を精一杯生きるわ…」
「あちらに行った時にAに褒めてもらえるように…頑張るわ」と…
それから….A君はB君の夢には出て来なくなった…
輪回転生、人は生まれ変わります…天国にいるA君の次の人生はきっと幸せな人生…
日頃から、聖天様(歓喜天)にお子様を事故や怪我や災難から守って頂けるように祈りましょう・・・
守護祈願
合掌
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