聖夫婦ブログ
聖天様の寺院へ参拝した多くの人々が、おみくじを引かれた経験あるかと存じます。
皆さんは、大吉と凶、どちらが嬉しいですか?
多くの人々から「大吉に決まってるじゃないか」という声が聞こえるように感じます。(笑)
そうですね、確かに大吉を授かれば誰もが嬉しいですよね、これは私も否定しません。
それでは、聖天様から凶のおみくじを授かった時に、どのような感情に陥るでしょうか。
おそらくは、「落胆」「絶望」「悲しみのドン底」なんて人々が多いのではないでしょうか。
聖天様からおみくじを授かるも、凶を授かれば、多くの誰もが落ち込むことと存じます。
だって、凶のおみくじには、「願い叶い難し」という文字が書き記されていること多いですからね。
しかし、その落ち込む気持ちは理解した上で、聖天様から授かる凶のおみくじには、喜ぶべしと存じます。
大切なのは、「願い叶い難し」と書き記されている部分ではなく、その他に書き記されている意味を読み解くことです。
多くのおみくじは漢文や古文など難しい言葉で書き記されていますが、そこにご利益とも言える、宝物とも言える、聖天様からの有り難い御言葉が書き記されています。
私もよくおみくじの読み解き相談を受けることありますが、あえて大枠でしか読み解きませんし、おみくじの読み解きを誰かに聞いても、おそらくは心に残りません。
これまでの自分自身を振り返り、聖天様は何を言わんとされているのか、その真意を一生懸命に自ら読み解くことで自らの心に刻まれ、今後の自分の意識と行動に活かすことが出来るのです。
聖天様に何かを願い、聖天様からおみくじで大吉を授かると、ついつい努力など怠りやすくなり、その結果として運命も暗転し、叶う願いも叶わぬという結果になることが御座います。
ところが、聖天様に何かを願い、聖天様からおみくじで凶を授かり、それを有り難い御言葉だと、建設的に理解し、間違いあれば改善し、日々注意しながら努力し続けることで、運命は好転し、叶わぬ願いも叶うという結果になることも御座います。
私が思うに、どちらかと言えば大吉を授かるより凶を授かる時の方が、深い御言葉に感じます。
表面的には、聖天様からおみくじで凶を授かるより、大吉を授かる方が嬉しいかもしれませんが、本質的には、聖天様から凶のおみくじをを授かる方が、大吉を授かるより喜ぶべき時もあるかと存じます。
人間同士でも同じことが言えますが、相手のことを大切に思わない人間は、相手の望む言葉しか言いません。
一方で、相手のことを本当に大切に思う人間は、たとえ相手の望まぬ、相手が嫌がる、相手にとって耳の痛いことでも、相手の為になる言葉を言います。
聖天様が凶のおみくじを授けて下さるということは、その者を大切に思って下さっている証であるとも言えるのではないでしょうか。
合掌
皆様からのコメントお待ちしております。