聖天様と『御縁』を持てたと喜んでおられる方、聖天様を信仰されるなら、十一面観音様を忘れてはいけませんよ!
怖いのは十一面観音様かも
聖天様と十一面観音様の出会いのストーリーはとても有名ですから割愛させていただきますが、
聖天様が善神として衆生を守って願いを叶えて下さるのは、十一面観音様というお目付け役が、しっかり目を光らせて暴走を防いでいるからです。
聖天様は気前が良すぎるほど気前のいい、男前!!と言えるような豪傑なご利益を下さる神様なのですが、やはり程というものがありますので、そこを十一面観音様が人として堕落しないよう、ブレーキをかけておられるのです。人は、図に乗る生き物ですから・・・
これから沢山のご利益を賜ります。
その御利益をありがたく頂いている間は大丈夫です。もっともっとと我欲だけに走らないようにしましよう。
そうなると・・・十一面様が容赦しません・・・
十一面観音様のご利益
10種類の現世での利益
・ 離諸疾病
病気にかからない
・一切如來攝受
一切の如来に受け入れられる
・任運獲得金銀財寶諸穀麥等
金銀財宝や食物などに不自由しない
・ 一切怨敵不能沮壞
一切の怨敵から害を受けない
・國王王子在於王宮先言慰問
国王や王子が王宮で慰労してくれる
・不被毒藥蠱毒。寒熱等病皆不著身
毒薬や虫の毒に当たらず、悪寒や発熱等の病状がひどく出ない
・一切刀杖所不能害
一切の凶器によって害を受けない
・水不能溺
溺死しない
・火不能燒
焼死しない
・不非命中夭
不慮の事故で死なない
4種類の来世での果報
・ 臨命終時得見如來
臨終の際に如来とまみえる
・不生於惡趣
悪趣、すなわち地獄・餓鬼・畜生に生まれ変わらない
・不非命終
早死にしない
・從此世界得生極樂國土
今生のあとに極楽浄土に生まれ変わる
十一面観音はその深い慈悲により衆生から一切の苦しみを抜き去る功徳を施す菩薩であるとされていて、女神のような容姿に造られたものが多いのです。
十一面観音の見た目の特徴は、やはり頭についたたくさんの顔ですよね。
観音菩薩としての特徴は頭に阿弥陀如来の化仏が装飾されていること。これは、阿弥陀如来が自分の身分を隠して観音菩薩になったとされているからです。
十一面観音菩薩はそのお顔の上に10もしくは11の面があります。
これはあらゆる方角を常に見ておられて、衆生のどんな苦難も見逃さないという意味をもっているそうです。
頭頂に仏面(悟ったお顔):1面
頭上の正面側に菩薩面(善良な人に楽を与える穏やかなお顔):3面
仏像の左の頭部に瞋怒面(邪悪な人を戒めて仏道へ向かわせるお顔):3面
右の頭部に狗牙上出面(牙を出して行いの清らかな人を励ますお顔):3面
そして拝観者からは見えない後頭部に暴悪大笑面(衆生の悪行を大笑いして滅するるというお顔):1面
で合わせて11面ということです。
沢山の利益をこれでもか、というくらい授けてくれるなら、十一面観音様がいないほうが・・・と言われる方もおられますが、そのような我欲にまみれた方からは聖天様は離れていかれます。
そしてそのように我欲にまみれた方が手を結ぶのは・・・ね、ゾッとしますよね?
そのような方は間違いなく地獄行きです。
聖天信仰を正しく進めるには、十一面様を忘れてはいけません!正しい聖天信仰をしましょう。
合掌
この記事を動画(You Tube)で見る方はこちらから
皆様からのコメントお待ちしております。