このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎先生と聖天様のお話です。
小坊主
前回はいきなり私の手を握って御遺言中の泉先生のお言葉を検証というお話だったけど覚えてる?
泉先生遂に山へ⑧
このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...
女性
もちろん!本日のお話は?
小坊主
泉先生、村木さんの一大事の前知らせのお話!
泉先生、村木さんの一大事の前知らせ
お前さんの一生一大事の前知らせに刃を送るぞ
小坊主
泉先生が生前、村木さんにこう仰ったんだ。
泉先生
「村木さんよ。あなたにとって、一生一大事をやらなならんことが、後々起こってくる。」
泉先生
「その時には、おはらひの刃を送るから、それを受けたら、その一大事がいよいよ始まる前知らせじゃと思うてな。心を引き締めなさいよ。」
小坊主
先生がご他界された後、幾年かを経たある夜の明け方村木さんは夢を見たんだ。
小坊主
泉先生は、村木さんの夢に、いつもの御服装で、出て来られたんだって。
小坊主
御手に紙包みを持って居られたんだって。
小坊主
村木さんが、何だろうと、よく見るまでもなく、中身はピカピカ光る刃であった。
小坊主
村木さんは、それを見た途端に、
村木さん
あれは先生のお唱えに出てくる『みたまの賀茂のつるぎ』じゃなと思った。
小坊主
というんだ。
小坊主
そして、村木さんがじっと見つめていると、突然、「そらいたつ」と、それをお投げになった。
小坊主
忽ち、すっぽりと村木さんの手に入ったので、押しいだいた。
小坊主
村木さんは、この夢が覚めて、よく見ると、これ迄、どんなにしても、取れなかった左手の親指の一節にあった大きいいぼが飛んで跡形も無くなっていた。というんだ。
村木さん
刃は実際には、手になかった。刃のみたまをいただいたのである。
村木さん
はらひ清めの刃。
小坊主
そのみたまの刃で、長い間手にあったいぼがきれいに払い飛ばされたのである。
村木さん
この様に、夢でいただいたみたまの徳で、快刀乱麻を断つという様に、まがり、さわりが取り除かれて、むずかしい一生一大事と、先生が仰った、大仕事が、するすると運ぶのだと、先生ご存命中に承った御話しをまざまざと思い出した。
村木さん
この前知らせあって間もなく、例の鳴門の埋め立てという、酒屋の村木さんにとっては、全く、お門違いの一生一代の仕事が、天から降ったか、地から湧いたかと言う様に、不思議に授かって、首尾よくこれを成し遂げたのである。
小坊主
聖天は口の礼では…と聖天様が仰っておられた大きな大きな利子ですね。
女性
本当にスケールが違いますね。
小坊主
お話はここまで。
小坊主
泉聖天尊には、村木さんやそのお仲間のお話がまだまだ載っています。泉先生に関係する不思議なお話を抜粋してお届けしました。
合掌
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泉先生遂に山へ⑧
このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...
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