前回に「雛人形は必ず供養すべし」という記事を書きましたが、本日ネットで「ひな人形はおさがりNG 業界団体の漫画に「売りたいだけ?」と賛否、団体と専門家に聞く」というニュース記事が出ていましたので、私の立場で見解を記したいと思います。
先ずは、ニュース記事のポイントを紹介します。
日本人形の製造・卸売業者など約300社が加盟する一般社団法人日本人形協会(東京都台東区)は「ひな人形のおさがりはNG」「一人一飾りずつ持つべきもの」と主張しています。
それに対しネット上では「なるほど」「知らなかった」という反応の中で、「人形を売りたいだけでは?」「うさんくさい」「先祖代々受け継いだひな人形はどうなの」との批判も多いようです。
日本人形協会は、「ひな人形は、人に降りかかる『厄』を代わって受けるお守り」として「親子間や姉妹間などを含め、誰かに譲るのはよくありません」「人形が必要なくなったら、誰かに譲るのではなく、神社やお寺で供養してもらうように」とし、そもそも雛人形とは、「平安時代のお人形(ひいな)遊びと、簡素な人形(ひとがた)に自分の厄や災いをうつして川や海に流した流しびなの行事が結びついたものが原形」と説明しています。
一方で、日本の伝統玩具など約9万点を収蔵し、毎年春に「雛(ひな)人形展」を開いている日本玩具博物館(兵庫県姫路市)の井上重義館長は否定する違う意見を次のように主張しています。
Q:ひな人形を母親から娘に受け継いだり、姉妹で共有したりするのがNG?
A:そんなことはありません。古い人形を修理して、きれいにして譲るということは昔から行われていました。高級なひな人形を再活用するのです。この博物館にも、修理したひな人形があります。姉妹で共有したり、お母さんから受け継いだり、大体『一家に一そろえ』という家庭が多いのではないでしょうか。
Q:厄をうつして流す「流しびな」が現代の人形になった?
A:見解が違います。厄などを流すのは(紙や草木で作った)消耗品ですよね。今のひな人形は違います。『これはおばあさんからお母さんがもらったもの』と娘さんに人形を受け継ぐ人もいます。
日本人形協会の倉片順司広報委員長の見解です。
※厄を人形の中に封じ込め、飾る必要がなくなったときに供養するもの。
※その人の厄が入っている人形だから、人形を受け継ぐことは厄を受け継ぐことになってしまいます。
※女性の厄よけの意味なら1人(1体)でいいのに、お内裏さまは男の人形もあります。これは、将来の旦那さまです。ひな人形の姉妹での共有は、旦那さんの共有になってしまいます。
※小さくても、見た目が違っても、折り紙で作ったものでもいいので、一人一飾り。
皆さんは、どう考えますか?
以下、私の見解を結論のみ記します。
雛人形は、日本人形協会が主張される通り、厄を身代わりしてくれるので、雛人形の引き継ぎは、厄の引き継ぎになります。
よって、折り紙でも良いので、雛人形は一人一飾りが正しいです。
但し、それぞれの家で代々伝わる考え方もありますので、親から引き継がれたり、姉妹で共有したりすること、絶対に駄目とは申しませんが、厄を引き継ぐこと理解した上で、引き継がれた方が良いです。
また、他人から引き継ぐのは、避けた方が無難です。
どんな厄が一緒に付いてくるか、分かりませんので(^^ゞ
そして、雛人形は粗大ゴミとして捨てず、必ず寺社で供養されて下さい。
合掌
皆様からのコメントお待ちしております。