この世に生きる人間は誰も同じかと存じますが、聖天様から御縁を授かる人間なら尚更のこと、何らかの願い事があります。その願いの全てと言っても決して過言でないと思いますが、少なくともその大半が我欲によるものであること間違いはないと存じます。
我欲とは自分自身の欲でありますので、わかりやすく言えば自分自身が喜ぶ欲です。つまりは、自分自身が喜ぶ願い事を聖天様に願うわけです。聖天様は「人間には欲がある」「欲があるから人間なのである」という風に、人間の欲に対して寛大に理解して下さります。
前にも書いたことがあるか否か、お腹をすかせた子供が食べ物が欲しいと泣いていたとすれば、「泣くでない」とは言わず、先にお菓子を与えて、お腹を満たしてから、「泣くでない」という神様です。だから現世利益の最強神と言われるのです。
ただし、これも最初の間だけです。最初の内は我欲を願っても良いですが、その我欲を満たしてもらったにも関わらず、次から次へと我欲ばかり願っていたら、聖天様は離れて行きます。
はじめは、聖天様に自分自身が喜ぶ我欲を願い叶えてもらい満たされてもらっても良いですが、いつまで経っても自分自身を喜ばせることばかり意識せず、他の人・社会・世の中を喜ばせることに意識することです。聖天様に離れられないように。
合掌
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