今回は1年の吉凶を占う初夢について少し話をしたいと思います。
皆様は、いつ見る夢が初夢だと理解していますか?
大晦日から元日にかけて見る夢を初夢と理解している人がいれば、元日から2日にかけて見る夢を初夢と理解している人もいますが、2日から3日にかけて見る夢を初夢と理解している人もいます。
昔は旧暦での大晦日にあたる節分から旧暦での元日にあたる立春にかけて見る夢を初夢と理解していたようですが、その後になって新暦の大晦日から元日にかけて見る夢が初夢だと理解されるようになりました。
しかしまた後に、大晦日から元日にかけては寝ないという人も多いが故に、元日から2日にかけて見る夢を初夢と理解するようになったり、枕の下に敷いて寝ると吉夢が見られるという『初夢札』の関係で2日から3日にかけて見る夢を初夢と理解する人々も存在しました。
現代でも、いつ見る夢が初夢なのか、その理解も人により異なるかと存じますが、元日から2日にかけて見る夢を初夢と理解するのが現代の一般的な解釈になっています。
しかしながら、初夢は書いて字の如く『新しい年を迎えてから初めて見る夢』ですから、その字の意味を重んじた理解をすれば、人によって初夢の定義は異なると存じます。
大晦日から元日まで寝る人がいたり寝ない人がいたり、大晦日から2日まで寝ない人がいるかもしれませんが、要は『新しい年を迎えてから初めて見る夢』ですから、元日であろうが2日であろうが3日であろうが、昼であろうが、夜であろうが、午前0時の新しい年を迎えてから最初に見た夢を初夢と理解しても良いと存じます。
但し、普段に見る夢も同じですが、新しい年を迎えてから初めて見る夢を、必ずや覚えているとは限りません。
よく「何も夢を見なかった」という人も多く居ますが、それは夢を見なかったのでは無く、ただ単に夢を覚えていないだけなのです。
つまり『初夢を見なかった』というより『初夢を覚えていない』と言った方が正しいと言えるのです。
新しい年を迎えてから最初に眠った時に何ら夢の記憶がなく、次に眠った時に何らかの夢を覚えていたとしても、厳密には覚えている夢が初夢では無く、覚えていない夢が初夢になります。
しかしながら冒頭でも書きました通り、初夢とは1年の吉凶を占う習慣ですから、覚えている夢が初夢だと理解しても間違いでは御座いません。
2021令和3年、皆様の初夢が吉夢でありますこと、心から祈念しております。
合掌
皆様からのコメントお待ちしております。