「自分の人生に、もう期待できない」――そう感じるほど、あなたは尽くしてきた
終わりの見えない介護。どれだけ尽くしても、当たり前のように受け止められる。兄弟は口ばかりで、手は動かさない。そんな日々の中で、「早く楽になりたい」という思いがよぎり、そんな自分を責めてしまう。あなたは今、そんな出口のない気持ちを抱えていませんか。
私たち聖夫婦のもとには、介護を担う方から、深く沈んだ声が届きます。まず、その「楽になりたい」という気持ちを、決して薄情だと責めないでほしいのです。
その声は、薄情ではなく、当たり前のもの
人は、終わりの見えない負担の中にいれば、誰でも「解放されたい」と願うものです。それは冷たい心ではなく、限界まで頑張っている人が発する、当たり前のSOSです。あなたがそう感じるのは、あなたがそれだけ長く、重いものを背負ってきたからにほかなりません。
私たち聖夫婦は、その頑張りを心から労います。誰にも見えないところで、あなたは毎日、誰かの命を支えている。それは、簡単に真似のできることではありません。
あなたが倒れたら、介護そのものが成り立たなくなる
ここで、どうか思い出してほしいことがあります。あなたは、この介護を支える大黒柱です。その柱であるあなたが倒れてしまったら、介護そのものが立ち行かなくなってしまうのです。
自分を犠牲にして尽くし続けることは、美しいことのように見えて、実はいちばん危ういやり方です。あなたが自分を大切にすることは、わがままではなく、介護を続けるために欠かせない土台なのです。
聖天様は、こう説かれます
「一人で抱えるものではない。頼ることは、負けではないのじゃ。そなたが倒れれば、支えるものすべてが崩れる。まず、そなた自身を休ませよ。それも立派な務めであろう」
頼ることは、逃げでも甘えでもありません。長く支え続けるために、必要な知恵なのです。
相談窓口・兄弟・自分の時間で、頼る一歩を
一人で抱え込むのをやめる。それが、いちばん大切な一歩です。頼る先は、思っているよりもたくさんあります。
今日からできる、小さな一歩
まずは、地域包括支援センターなどの相談窓口に、話を聞いてもらうことから始めてみてください。使える制度やサービスが、あなたの知らないところにあるかもしれません。口だけの兄弟にも、「この日だけは代わってほしい」と、具体的に一つだけ頼んでみる。そして、たとえ短い時間でも、自分のためだけの時間をつくる。
すべてを一度に変えなくていいのです。「頼る」という選択肢を、まず一つ、自分に許すこと。そこから始めれば十分です。
あなたは、自分の人生を諦めるべき人ではありません
誰かを支えるあなたの人生は、それ自体がかけがえのないものです。介護のために、あなたの人生が消えてしまっていいはずがありません。あなたには、休む権利も、自分を大切にする権利も、ちゃんとあります。
「楽になりたい」と願ったあなたを、どうか責めないでください。それは、限界まで頑張った人だけが知る、正直な声です。あなたは、自分の人生を諦めるべき人ではありません。聖天様は、あなたのそばで命を支えるあなたを、あたたかく見守っておられます。
なお、心や体が限界に近いと感じるときは、一人で抱え込まず、お住まいの地域の相談窓口や専門の窓口に、どうか早めに声をかけてください。頼ることは、あなたと、あなたが支える人の両方を守る道です。
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