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(天部・神)荼枳尼天:だきにてん

荼枳尼天
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荼枳尼天(だきにてん)

梵名ダーキニーを音写したもので、「吒枳尼」・「荼枳尼」・「拏吉尼」とも表記されます。

元来、インドでは大黒天(シヴァ神)の眷族とされています。

荼枳尼天(だきにてん)は人肉を食する夜叉・羅刹(らせつ)の類であったとされています。毘盧舎那仏に帰依してからは人を殺して貪り食することは許されなかったので、仏から人の死を6か月前に知る術を授かり、 人の命の終りをもって食することを許されたということです。

今回はそんな荼枳尼天(だきにてん)のご紹介です。

荼枳尼天は、天女形で右手に剣を持ち、左手に如意宝珠をのせ、天駆(あまが)ける白狐に騎乗しています。これを基本形に、稲穂の束と鎌を持つ絵や像も存在します。

縁日

午の日(うまのひ)・22日、
※午の日:2月最初の午の日を「初午」、2回目の午の日を「二の午」、三回目の午の日を「三の午」といいます。ちなみに、午の日(うまのひ)は、干支と同じ順番で12日に一度巡って参ります。「午の日カレンダー」などとググると出てきます。

天部の神とは
天部は天界に住む者の総称で、古いインド神話の神々などの仏教以外の神が仏教に取り入れられて護法神となったものだと言われています。

 

荼枳尼天御真言

・おん きりか(きりかく) そわか
(=のうまく さんまんだ ぼだなん きりか(きりかく)そわか)
(※「のうまく さんまんだ ぼだなん」 は 「おん」 で言い換え可能)
・おん だきに ぎゃちぎゃかねい えい そわか

荼枳尼天(だきにてん)で有名寺院

荼枳尼天様を祀る主な寺院
千葉県:成田山・出世稲荷 (翁稲荷明神像と供に祀られる。)
東京都:高尾山・福徳稲荷(キリカクの真言は飯縄権現に使われる。)
東京都:浅草寺・鎮護堂 (通称、お狸様。聖観音宗。)
東京都:大円寺・笠森稲荷 (本地の薬王菩薩の名で祀られる。)
神奈川県:總持寺・穴熊稲荷 (曹洞宗・神奈川県横浜市) 曹洞宗の総本山の一つ。
静岡県:普済寺・北山稲荷(豊川稲荷の本寺。)
愛知県:妙厳寺・豊川稲荷( 日本三大稲荷。日本各地の寺院に勧請される。)
滋賀県:比叡山・星峯稲荷(天台宗の総本山。)
滋賀県:神照寺・神照稲荷(伏見稲荷本願所・愛染寺からの法脈を伝える。)
京都府:真如堂・法伝寺(元は真如堂の稲荷堂で現在は塔頭。)
京都府鞍馬山・吉鞍稲荷 (天台系・京都府京都市) 鞍馬弘教。
京都府:知恩院・濡髪祠(浄土宗の総本山。)
京都府:建仁寺・興雲庵 (豊川稲荷を勧請している。)
京都府:相国寺・宗旦稲荷(塔頭の金閣寺も荼枳尼天を祀る。)
大阪府:了徳院・白髭稲荷(三面荼枳尼天を祀る。)
岡山県:木山寺・善覚稲荷(本地の十一面観音の名で祀られる。)
岡山県:妙教寺・最上稲荷(日本三大稲荷。平成21年までは最上稲荷教。)
大阪府:犬鳴山七宝滝寺・鎮守殿 ( 葛城山脈・白髭一言稲荷大明神)
出典:Wikipedia

三面荼枳尼天

三面荼枳尼天
聖天様・弁天様・荼枳尼天様 三面六臂双翼の合体尊(=辰狐王菩薩)が、八葉蓮華を光背とし、雲上の白狐に跨って天空を翔る。各々の象徴である、日輪・月輪・摩尼宝珠を載せている。更にそれらの上に、それぞれの本地仏、十一面観音・愛染明王・文殊菩薩を戴く。
※聖天様は通常の双身のうちの片方、十一面尊の化身なのでこれは女尊である。
※なお、図像の作例により、三面の配置構成にはバリエーションがある。

合掌
執筆者:聖ママ

天部

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