あれは私が20歳の時に起こった、神仏様に救われ生かされた奇蹟の話しです。
私は自動車免許を取得して次の日という友人の車の助手席に乗っていました。
車は小さな軽自動車でした。
少し風邪気味で熱があったので、少しシートを倒す感じで乗っていたのです。
そしてある交差点に差し掛かった時です。
前方の信号機が黄色に変わるか否かというタイミングで、私の乗る軽自動車はノンブレーキで交差点に入りました。
その時です。
大型乗用車が右折して来たのです。
あっ!当たる!・・・
そう思った時から世の中の動きがスローモーションになりました。
ゆっくり・・・ゆっくり・・・
あ・た・る!・・・という風に、全てがスローモーションでした。
そして・・・
当たった・・・と思った瞬間、額に何か触れた感覚がありました。
決して痛くはなく、何かが触れた!?くらいの感覚でした。
世の中が全てスローモーションになり、額に何かが触れた。
その後に感じたのは、遠のく意識でした。
まるで眠りにつくが如く、静かに安らかに意識が遠のいて行くのです。
そんな遠のく意識の中で声がしました。
何とも説明し難い声で「しっかりしろ!このまま意識を失えば死ぬぞ!深呼吸だ!ゆっくりと落ち着いて深呼吸しなさい!」という声でした。
私は導かれるが如く言われるがまま、ゆっくりと落ち着いて深呼吸していました。
すると・・・
まるで夢から覚めるが如く、意識が戻り始めたと思ったら、顔に生温かい何かを感じながら目を開けました。
そこにあった光景は・・・
フロントガラスのない私の乗る車。
ボンネットが三角に折れ曲がってペシャンコになっている私の乗る車。
そして生温かいものの正体は、額から滝の如く流れ出る血液。
そうです。
私の乗る軽自動車は、右折してきた大型乗用車と正面衝突し、私はフロントガラスに頭から突っ込んだのです。
あの時に額に触れた感覚は、フロントガラスに突っ込んだ時の感覚だったのです。
幸いにも友人の運転手は打撲程度で無事でしたが、私は重症でした。
救急車で大きな病院に搬送され、緊急手術を受けました。
そこから長い入院生活でしたが、少し落ち着いた頃に来た警察官に「兄ちゃん、よう生きてたな」と言われました。
本来なら私は、この事故で命を失っていたでしょう。
あのまま意識を失っておれば間違いなく命を失っていました。
あの時に神仏様の救いの声が無かったら間違いなく命を失っていました。
その神仏様が誰だったのか、それを話すことは出来ませんが、神仏様に救われて生かされた命を、これからも大切にしたいと存じます。
合掌
執筆者:聖パパ
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