この世の全てには限りがある

基本この世の全てには限りが御座います。

命にも限りがあり、時間にも限りがあり、胃袋にも限りがあります。

何かを得る時は何かを失う。

何かを失うことで何かを得る。

このような言葉を何度か申してまいりましたが、まさに限りある証に御座います。

この世に生まれて得るものにも限りがあるのです。

だから何かを得る時に何かを失うことは必然なのです。

お部屋なんかで例えたら分かりやすいかもしれませんが、6畳であろうと８畳であろうと、その部屋に応じた家具しか入りません。

つまり、現在の部屋が物で埋め尽くされている時に、また新たな物を得ようとすれば、今ある何かを捨てなければなりません。

これ物だけにあらず、基本この世の全てが限りある世界なのです。

部屋に置ける物には限りがあること誰もが承知していることに御座いますが、この世における全てに限りがあると知り、本当に必要だと思うことに集中し生きることが肝要に存じます。

この世で授かる幸福にも、人それぞれに応じた限りというものが御座います。

もちろん聖天様を信仰し、日々功徳を積み、そのキャパを増やすことは可能ですが、無限大では御座いません。

しかし、まったく幸福が無いという人間も存在しません。

あなたが不幸だと思ったり、当たり前と思っていることでも、幸福であること沢山あるのです。

それが本当に不幸であったとしても、その不幸を手放さなくては幸福を得ることは出来ません。

あなたの心が環境が不幸でいっぱいであるならば、その不幸を手放し幸福を招き入れるスペースを設けるのです。

不幸を抱えて落胆するよりも、不幸と感じることは手放し聖天様に預けるのです。

あなたの不幸を聖天様に預けることで、その空いたスペースに聖天様が幸福を授けて下さいます。

合掌

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聖夫婦
九拝