死神のイメージ
皆さん、死神と聞いて、どんなイメージをしますか?
良いイメージですか?
悪いイメージですか?
おそらくですが、死神と聞いた殆どの人々が、人間の命を奪う的な、悪いイメージがあると存じます。
死神の役目
このように、一般的には悪いイメージしかない死神に御座いますが、死神には死神の役目というものが御座います。
死神は、何らかの死を迎える予定の人間が、自分が死んだ後に、自分の死を理解できず、自分の死を認めず、その魂だけの姿で、この現世を彷徨い続けないように、そしてこの現世で悪霊と化さないように、死後の世界へと導く役目が御座います。
死神が振り下ろす鎌
また死神は、手に持つ鎌を、一度振り上げ下ろした限り、必ず誰かの魂を、死後の世界へと連れて行きます。
死神が、手に持つ鎌を、一度振り上げ下ろしたら最後、決して手ぶらでは帰りません。
ただ、稀に死神が憑依するといいますか、一度振り上げ下ろした鎌が、別の人間の魂を、死後の世界へ連れて行く場合も御座います。
宿命の死と運命の死
死には『宿命の死と運命の死』が御座います。
宿命の死とは、人間の意識と行動で変えることの出来ない死であり、主に自然死を意味します。
運命の死とは、人間の意識と行動で変えることが出来る死であり、主に不慮の死を意味します。
不慮の死が運命である限り、その運命を他の人間に渡す場合があれば、他の人間から貰う場合も御座います。
誰かの代わりとなる運命その1
例えば・・・
AさんとBさんが、凶器を持って喧嘩をしていたとします。
そこへCさんが止めに入り、結果的にCさんが殺されてしまう、という場合が御座います。
これ正しく、死の運命が移り変わったと言えます。
本来は、AさんかBさんが、死神に連れて行かれる運命だったにも関わらず、Cさんが止めに入ったことで、それぞれの運命が変化し、死神に連れて行かれる運命が、AさんやBさんから、Cさんに移り変わったと言えるのです。
Cさんからすれば、止めに入らなければ、死ぬことも無かったのですが、自らの意識と行動で止めに入ったが為に、現場の運命が変化し、本来はAさんかBさんが死神に連れて行かれる運命を、自分が貰ってしまったということになるのです。
誰かの代わりとなる運命その2
例えば・・・
Aさんが海や川で溺れた時に、Bさんが助けるために飛び込み、結果的にAさんは助かるも、Bさんが死んでしまうという話は普通にあります。
これもまた、Aさんが死神に連れて行かれるはずだった運命を、Bさんの意識と行動により運命が変化し、結果的に死神に連れて行かれる運命を、BさんがAさんから貰ったということになるのです。
仮に誰かが死神の鎌から逃れたとしても、そこには必ず別の誰かが代わりとなっているのです。
祖母の教え
私と同じ神通力者だった私の祖母も、『知らぬ人の喧嘩に割って入ったら絶対に駄目だ。下手したら喧嘩している本人達の悪い運を貰うことがある。最悪の場合は死神を貰うことになる。』と言っていましたが、その通りに御座います。
死神の存在
ところで皆さん。
そもそも死神の存在を信じていますか?
信じていませんか?
死神は本当に存在すると思いますか?
存在しないと思いますか?
皆さんが信じるか信じないかは別として、死神は実際に存在します。
死神が現れた
昔の話しですが、死神が私の前に現れたことがあります。
あまり詳しくは話せませんが、出来る限りの範囲内で話したいと思います。
聖天様の御宝前に居た時ですが、目の前に鎌を持った死神が現れました。
そして、手に持つ鎌を振り上げ、振り下ろしたのです。
聖天様の御守護
その瞬間に、聖天様が現れました。
聖天様は死神に、何やら耳打ちをしました。
しかし死神は「そんなこと言われても、一度鎌を振り下ろした限り、このままでは帰れない。」というようなことを言いました。
すると聖天様が笑いながら、また死神に耳打ちしました。
すると死神が「そうか、そういうことか、わかった。」というようなことを言いながら消えて行きました。
そして聖天様も、優しい笑顔のまま、お姿を消されました。
その時に聖天様が死神に何を耳打ちしたのか、私には知る由も無いことに御座いますが、少なくとも私か私の家族が、聖天様に救われたことだけは、揺るぎない事実に御座います。
合掌
皆様からのコメントお待ちしております。
このブログを読んだ後、ある山田全自動って方の漫画を見たら、ちょうど古典落語の『死神』でした。
たまたまリンクしてのでしょうねf(^_^;
死神は、怖いイメージもありますが、切ない役割なのかな?とも思います。
コメント有難う御座います。
確かに世間一般的なイメージとは異なるかと存じます。
合掌