功徳と回向文
聖夫婦
毎日朝晩、聖天様の前に座りお勤めをさせて頂く。
それぞれの祈願寺のお作法に従いお勤めをされるのがよろしいかと存じますが、お作法全てを行うのは…と言われる方は、聖天様にご挨拶として御真言くらいは唱えてください。
毎日のお勤めは願い事を聖天様に叶えて頂くお願いのためにあるのではなく、聖天様と心を通わすため、感応するため、喜んで頂くためです。
御真言は出来れば最低100回、時間のある日は1000回、心をこめて唱えてください。もちろん御真言だけではなくお経もあげることが望ましいですが、どうしても大変だ..という方は、御真言を出来る限りたくさん唱えて下さい。
願い事があるなしにかかわらず、朝晩のお勤めは欠かさず行いましょう。
まずは聖天様に日々護って頂いていることへの感謝を込めて。
叶えてほしい願い事があるなら功徳を積む必要があります。毎日のお勤めをすることは、功徳を積むことにもなります。
日々のお勤めの終わりに読み上げる回向文
願以此功徳 [がんにしくどく]
普及於一切 [ふぎゅうおいっさい]
我等与衆生 [がとうよしゅじょう]
皆共成仏道 [かいぐじょうぶつどう]
お勤めの最後に読む回向文は、『お勤めによる(善い行いの)結果として得られるご利益(功徳)が、ご自分の友人や親、隣人、動植物、輪廻の中にいる全ての生きとし生けるもの、あまねく全てに対して、行きわたりますように。』という意味です。
お勤めによる功徳を分け与える
「功徳を独り占めして願いを叶える」と考える利己の心ではなく、
「得た功徳を他の人にも分け与えよう」とする利他の心を持つこと…
そのような心持ちで日々お勤めすることは、聖天様の意に沿う生き方、考え方であると言えます。もちろんそんな聖天様の意に沿う人を聖天様が助けない訳がございません。
御真言は100回以上
御真言を最初から100回、1000回は大変…と考えず、まだ100回をしたことがない方は『御真言だけ100回』から始めるのもお勧めです。
100回は意外と簡単に出来た!これなら続けられると自信が出来た。というお声も多いです。
一心不乱に御真言をお唱えするだけでも十分聖天様に伝わり、感応できます。
そしてお時間のある時に御真言だけ1000回もお試し下さい。御真言は一心不乱にお唱えすると感応しやすいです。
お数珠で数える方は、一周108遍唱えることとなりますし、親珠を飛び越さず10周されると1080遍唱えることとなります。まずは聖天様とお心を通わす、感応するために100回、1000回とお時間の許す限り御真言をお唱えしてみて下さい。
もちろん、経本を見ながらお経をあげることはとてもいいことです。出来る方はお作法に従いお経もあげて下さい。聖天様も喜ばれます。お勤め最後の回向文も忘れずに!
合掌
皆様からのコメントお待ちしております。