日々、聖天様からご縁を授かる人間はいます。その一方で、聖天様からご縁を有り難くも授かりながら無くす人間もいます。
聖天様のことを知った。聖天様の名前を知った。聖天様は、どんな願いも叶えてくれる神様だと知った。聖天様は他の神仏様で叶わぬ願いも叶えてくれる神様だと知った。聖天様は現世利益の最強の神様であることを知った。
聖天様に縋りたい、聖天様に祈願したい、聖天様に願い叶えて欲しい、聖天様に助けてほしい、聖天様に救って欲しい、だから聖天様を信仰したい。でも、何をどうすれば良いのか分からない。何から始めれば良いのか分からない。
このような質問を無料相談で多くいただきますので、ここにブログとして幾つかの要点を書きたいと思います。
聖天信仰のすすめ方:意識
人間というのは何事も意識から始まります。
その今ある意識が今後の行動に出て結果が出ます。先ずは、聖天信仰のすすめ方の意識ですが、決して無理しないことです。
だからと言って自分に甘え、何ら努力精進せず怠ることは話になりませんが、出来る範囲内で努力精進し無理はしないことです。
何故なら、聖天様から有り難くも授かったご縁は、聖天信仰は一生涯の信仰であり、無理すると続かないからです。
聖天信仰のすすめ方:聖天様とのご縁の深さ
聖天様からご縁を授かれば、後は聖天様とのご縁を深めて行くだけです。しかし、ご縁というものは頭で考えて深まるものでは御座いません。これは自らの意識と行動から生まれる結果によって、自然と聖天様に導かれ、深まって行くものであります。
聖天信仰するのに、何をどうすれば良いのか分からない。何から始めれば良いのか分からない。この一方で、聖天信仰を何処までするのか、ということにもなります。そもそも聖天信仰にゴールなど無く、行うべきことは無限に御座います。
聖天様からご縁を授かりましても、聖天様とのご縁が深まらなければ、今以上に何かしようという意識は生まれません。逆に聖天様とのご縁が深まれば深まるほど、「次はあれをしたい、次はこれをしたい」という風に自然と意識が生まれ行動に出ます。
聖天信仰の心得十二条にも「うまず、たゆまず、一生涯続ける事が肝要である」と記されておりますが故に、一生涯をかけて聖天様とのご縁を深められて下さい。
聖天信仰のすすめ方:思い立ったが吉日
先程「意識が生まれ行動に出ます」と書きましたが、これ意識するも行動に出ない人がいます。意識するも行動に出ないのは、未だ聖天様とのご縁が深まっていない証とも言えますが、意識したら行動に移すよう心がけることも大切に思えます。聖天信仰を深めるには、聖天様とのご縁を深めるには、思い立ったが吉日なのです。
例えば、参拝したいという意識が芽生えたら直ぐに参拝して下さい。聖天様を自宅にお迎えしお札をお祀りしたいという意識が芽生えたら直ぐに聖天様をお迎えして下さい。人間というものは、何かを意識するも、やがて時間が経てば意識は薄れて行きます。
何らかの意識が芽生えるということは、聖天様のお導きであるとも言えますので、せっかく授かったお導きを無駄にすること無く、直ぐに行動して更に深い聖天様とのご縁を授かって下さい。
くどいようですが、もう一度だけいいます。「聖天信仰は思い立ったが吉日」です。
聖天信仰のすすめ方:行動
先ずは、聖天信仰のすすめ方の意識を書きましたが、次に具体的な行動に関することを書きます。ただし、ここに書くことは絶対に行わなくては駄目だ、という意味では御座いませんので、先程にも書きました通り、無理せず、出来る範囲内で、出来ることだけ、導かれたことだけを、行えば良いです。
聖天信仰のすすめ方:参拝
先ず、聖天信仰を始めるにあたり、最初の行動となるのが参拝かと存じます。
聖天様のいらっしゃる寺院が参拝圏内にある場合は、何ら迷うこと無く参拝に行かれるべきかと存じます。聖天様の寺院へ、聖天様に逢いに、聖天様にご縁を授かった感謝と御礼のご挨拶をしに、先ずは参拝されることが大切かと存じます。
その時のアドバイスとして、聖天様の大好物を御供として持参すれば更に良いと存じます。聖天様の大好物は「お酒・お大根・甘菓子」です。聖天様は甘党ですが、お酒に関しては甘口に拘る必要は御座いません。お大根は一本御供した方が良いです。最後に甘菓子について、聖天様は基本的に歓喜団が大好物ですが、京都にある亀屋清永の店舗や亀屋清永の通販でしか買えないので、普通の甘菓子でも良いです。聖天様は「あんこ」や「お餅」も大好きですから、大福餅など良いと思います。
また、聖天様がいらっしゃる寺院は数少ないので、参拝に行きたくても行けないという場合も御座います。最寄りに聖天様がいらっしゃる寺院がない場合ですが、聖天様はインドはヒンドゥー教のガネーシャ神様(男天様)と仏教の十一面観音様(女天様)が双身で仏教に帰依された神様ですから、十一面観音様がいらっしゃる最寄りの寺院へ参拝し、十一面観音様を通じて聖天様に拝まれたら良いです。
聖天信仰のすすめ方:お札
聖天信仰のすすめ方として、先ずは参拝かと存じますが、その次に考えられることは、聖天様のお札を授かるか否かだと思います。但し、お札は聖天様のご分身であり、聖天様のお札を授かり自宅にお祀りするということは、聖天様を自宅にお迎えするということですから、決して失礼のないようにお迎えしなければなりません。
聖天様のお札を授かるも机の上に置きっぱなしとか、不浄な場所に置きっぱなしとか、聖天様に失礼なことがあるようでは駄目です。お偉い大切な方を自宅にお迎えした時に、何処の部屋にお通しするのかを考えれば、決して失礼な場所に置きっぱなしにしたりしないはずです。
もし、聖天様をお迎え出来る場所がない場合は、無理してお札を授からず、お守にされた方が良いと思います。お札を授かる以上は、失礼のない場所へお祀りし、出来る範囲内で御供をし、毎日朝夕に拝礼することが大切ですが、お守の場合は肌身離さず持ち歩るくだけでも良いです。
聖天信仰のすすめ方:お札の授かり方
聖天様のお札は、基本的に聖天様がいらっしゃる寺院で授かります。最寄りに聖天様がいらっしゃる寺院が無くとも大丈夫です。日本二大聖天である、奈良県の生駒聖天(生駒山宝山寺)と、東京都の待乳山聖天(待乳山本龍院)では、全国対応で聖天様のお札を郵送して下さいます。
例えば、生駒聖天(生駒山宝山寺)では、聖天様のお札だけを購入すること可能ですが、基本的に聖天様のお札を授かる時は、寺院で「浴油祈祷」という、ご祈祷を申し込むことで、聖天様のお札を授かります。
寺院で浴油祈祷したいが、お札を自宅に祀れないという人は、お申し込み時に「お札はご遠慮致します」と言えば大丈夫です。また、待乳山聖天(待乳山本龍院)では、お札かお守か選ぶことが出来ます。
奈良県の生駒聖天(生駒山宝山寺)と、東京都の待乳山聖天(待乳山本龍院)では、毎日浴油祈祷を行っていますが、聖天様のいらっしゃる寺院が必ずしも浴油祈祷を行っているとは限りません。
浴油祈祷は月に1回とか、年に数回とか、全く行っていないとう寺院も沢山御座いますので、浴油祈祷しているか否かと同時に、聖天様のお札を授かること出来るのか否かを、各寺院で確認して頂いた方が良いかと存じます。
当方でも聖天様の御影札をお分けする予定をしております。
聖天信仰のすすめ方:お札の祀り方
聖天様のお札の祀り方を書きますが、全てが絶対では御座いませんので、出来る範囲内で行って頂ければ良いと存じます。
- 静かで清潔な場所(部屋)が良い。
- お札の背を北とした南向きが良い。(次に東、次に西、北向きは絶対に駄目)
- お札は拝む時に目線より高い位置が良い。
- 神棚は準備した方が良い。
- 神具などは全て新品を用意し聖天様の専用とするが良い。
- 神具は人間の器と一緒に洗わない方が良い。
- ろうそく・お線香・お花(色花を好まれるも棘花は絶対に駄目)を御供するが良い。
- 毎朝一番水を御供するが良い。
- 出来る範囲内で聖天様の大好物「お酒・お大根・甘菓子」を御供すると良い。
- 毎日朝夕に拝礼した方が良い。(出来る範囲内で読経すれば更に良し)
以上、言い出したらキリがないので、このくらいにしておきます。
聖天信仰のすすめ方:祈願
聖天信仰するのは、聖天様に叶えて欲しい願い事があるからだと存じます。聖天様に願い事を叶えて欲しいなら、叶えてもらいやすいように願わなくてはなりません。
寺院へ参拝し祈願するにしても、自宅に祀るお札に祈願するとしても、誰もが最も意識する部分かと存じます。
聖天様に祈願する時は、願い事のみならず、次のことを言って下さい。
- 住所
- 氏名
- 生年月日
- 年齢
住所は実際に住んでいる場所です。氏名は本名です。生年月日は和暦で言って下さい。年齢は満年齢じゃなく数え年で言って下さい。
住所・氏名・生年月日は何ら問題ないかと存じますが、「数え年って何?」という人は多いかと存じますので、数え年について少し書きます。
聖天信仰のすすめ方:数え年
日本で使用する年齢は「満年齢」です。しかし、祈願などする時には「数え年」を使用します。
満年齢とは皆様もご承知の通り、生まれた日を0歳とし、翌年の誕生日に1歳となり、年々歳を重ねますが、数え年とは、生まれた時点で1歳とし、初めて迎える1月1日に2歳となり、その後も毎年1月1日に歳を重ねて行きます。
これを簡単に知る方法を説明します。1月1日から12月31日を基本期間とし、この期間内に誕生日を迎えていない場合は満年齢+2歳と理解し、誕生日を迎えた場合は満年齢+1歳と理解して下されば簡単に数え年を知ることが出来ます。
これは自分で祈願する時のみならず、この次に書きますご祈祷を申し込む時も同じです。また、厄年を確認する時も同じです。
男の大厄は41歳が前厄で42歳が本厄で43歳が後厄です。女の大厄は32歳が前厄で33歳が本厄で34歳が後厄です。更に男女とも、60歳が前厄で61歳が本厄で62歳が後厄です。他にも厄年は御座いますが、これら全ては数え年が基本になっております。
聖天様に祈願するにしても、聖天様に祈祷するにしても、満年齢と数え年を間違わないように、注意されて下さい。
聖天信仰のすすめ方:祈祷
聖天信仰のすすめ方として、祈願の方法を大枠で書きましたが、祈願とくれば次に来るのが祈祷です。基本的に祈願は自分で行い、祈祷は神秘的な力(法力や神通力など)ある者に依頼し行うものを指します。
聖天信仰の心得十二条にも「熱心に信仰するほかに、自分の力の足りない所は、御祈祷を頼んで行者に、その心願成就をお祈りしてもらう方が早い」と記されております。
これを例えるなら、総理大臣官邸前で願い事を叫ぶより、総理大臣に通じる者に願い事を伝えてもらった方が確実であり早いということです。
聖天様を信仰して、聖天様に願い叶えてもらう為には、その願い事を聖天様に届ける伝える必要が御座います。聖天様に願い事を届ける伝える手段として、ご祈祷を利用することは凄く有効的なことだと言えます。
様々な事情から、聖天様の寺院へ参拝できないし聖天様のお札を自宅に祀ることも出来ないが、自分は願い叶えるための努力に励み、聖天様への願い事はご祈祷を利用し祈願している、という人も沢山いらっしゃいますし、実際に願いも叶っていらっしゃいます。
聖天信仰のすすめ方:まとめ
いかがでしたでしょうか、聖天信仰のすすめ方として、意識と行動という大枠から幾つかの説明をしてまいりました。
まだまだ言い出せばキリがないところでは御座いますが、先ずはこの辺り参考にして頂き、後は皆様ご自身の意識と行動と、聖天様とのご縁の深さによるお導きにより、少しずつ聖天様とのご縁を深めて頂ければ幸いかと存じます。
合掌
皆様からのコメントお待ちしております。
聖夫婦様いつもありがとうございます。
聖天信仰をしようとしている方、また、信仰している方には再度確認のように、とても解りやすかったです。
信仰も何事も思い立ったらは大事な事と思います。