聖天様は怖いという人間は無礼千万

聖天様は怖いという人間がいます。また、ネット上でも聖天様は怖いという情報が飛び交っています。私からすれば、こんなに優しく慈悲深い神様はいないと思うのですが、その理由の中には、「何を根拠に怖いと言うのか理解に苦しむ」という情報があれば、「あ～それはあり得るな」という情報もあります。

聖天様は怖い神様だという理解苦しむ昔話は別として、あり得るかなと思える昔話を幾つか例にして説きたいと思いますが、そこにはある共通点があるのです。あり得るなと思えるような共通点といいますか、自業自得だと思える共通点があります。それは「無礼千万」とう共通点です。

聖天様は怖いと言われる昔話

私が知る、聖天様は怖いと言われる、あり得るなと思える昔話を、２つほどします。

聖天様のお姿を見た時の無礼千万な人間

聖天様は怖いという昔話で結構多いのが、「聖天様のお姿を見た時の無礼な意識」です。聖天様は象頭人身であり、また男天様と女天様が抱き合うお姿で御座います。

この聖天様のお姿を見た時に無礼千万な意識をし、またそれを口に出し、結果的に聖天様は怖いと言う結果になったとう昔話です。

よほど無礼千万な意識したり口にしたりしたんだろうなと思います。その無礼千万な度合いによっては、怖い結果になったという可能性は御座いますし自業自得と言えます。

念の為に申し上げますが、聖天講式という経典には、「夫婦抱立の姿は、二儀和合の相を現す。象頭人身の形は、十界具有の理を現す」というように説かれております。

聖天様との約束を守らぬ無礼千万な人間

聖天様との約束を守らぬが故に聖天様は怖いという結果になった。そんな昔話も多く聞きます。これいわゆる断ち物祈願にあたります。断ち物祈願とは、ある大好きな物や事を「一生涯断つので願い叶えて下さい」と祈願する行為です。これで願い叶うも、一生涯約束を履行すれば何ら問題は無いのですが願い叶うと約束を破ります。そして聖天様は怖いという結果になる昔話です。

酷い人間になると、願い叶ったのは自分の力であると過信し、聖天様のご利益では無いと思い、いとも簡単に約束を破る人間も居たそうです。

そもそも、この断ち物祈願は聖天様にあらず毘那夜迦（悪魔）との契約であるとも言えますが、聖天様に対する無礼千万によって怖い結果になったという可能性は御座いますし自業自得です。

聖天様は優しく慈悲深い神様

皆様いかがでしたでしょうか、人間社会でも悪人には法的にも罰が下ります。相手が神様であり聖天様ともなれば、当然とも言える結果かもしれません。しかしそれは一部の悪人に対する結果であり、聖天様は善人に対し誰よりも優しく慈悲深い神様であります。

例えば、何らかの犯罪を犯して警察に逮捕された人間から、「警察は怖い」という話を聞いて、あなたは「警察は怖い」と感じますか？感じませんよね（笑）聖天様は怖い神様だというのは、これに似たことであります。

聖天様は怖いという昔話は本当にあった話であるかも知れません。しかしそれは人間が聖天様に無礼千万であった結果で御座います。これは聖天様に限らず、いかなる神様や仏様に対してでも無礼千万なことすれば天罰が下ります。それを、あたかも聖天様だけが怖い神様であるような、そんな情報が多いですが、いかなる神仏様に対しても無礼千万なことは行わないことです。

聖天様を信仰する善人は、聖天様に無礼千万である悪人の戯言など、何ら気にする必要は無く、安心して聖天様にお縋りすれば、誰よりも優しく慈悲深い聖天様が守って下さいます。

警察は悪人に対して厳しいですが、善人に対しては優しい存在です。これ聖天様も同じであり、悪人に対しては誰よりも怖い神様ですが、善人に対しては誰よりも優しく慈悲深い神様です。

合掌