言えないまま飲み込んでいる夜は、ありませんか
私たち聖夫婦のもとには、ご夫婦にまつわるさまざまなお悩みが寄せられます。なかでも多いのが、家の中で感じている不満を、口に出せないまま何年も抱え続けているというご相談です。
たとえば、ある四十代の男性の相談者様は、帰宅すると畳まれていない洗濯物と流しに残った食器が目に入り、その瞬間に胸が冷たくなる、けれど何も言わずに上着を脱いで座るのが習慣になってしまった、と打ち明けてくださいました。言えば角が立つと分かっている。だから飲み込む。そんな夜を重ねている方は、決して少なくないのです。
もしあなたが今、同じ重さを抱えているのなら、まずお伝えしたいことがあります。その苛立ちは、あなたが冷たい人だから湧いてくるのではありません。むしろ、この家を大切に思っているからこそ、乱れが目についてしまうのです。
心が探しているのは、片づいた部屋ではないのかもしれません
もし家事だけが問題なら、答えは案外単純です。自分でやるか、頼むか、外の手を借りるか。それだけのことです。けれど、あなたの胸に残るものは、そうした整理では消えてくれません。
朝早く出て、頭を下げて、気の進まない席にも座って、疲れて帰る。その一日の重さを、誰かに一言でいいから受け取ってほしい。「おつかれさま」という短い言葉を、心のどこかで待っている。ところが帰った家にその言葉はなく、代わりに目に入るのは片づいていない部屋です。すると心は、自分の一日はこの家では数えられていないのだ、と読み替えてしまうのです。
つまり、洗濯物の山が、ただの洗濯物に見えなくなっている。それは家事の未処理ではなく、あなたにとっては「自分の頑張りはいったい何を護る為なのだろう」という虚しさからくるものです。
人を裁く言葉は壁になります。
しかし、相手を責める言葉ではなく、出来ていない理由を理解しょうとするねぎらいの言葉は、扉になります。
体調が悪いのか、心が折れているのか、何かで手一杯なのか、まずは相手に寄り添う気持ちで向き合うことは大切です。
冷たい空気が言葉をかけるのを阻む場合も、飲み込んだ言葉は、消えてなくなるわけではありません。
胸の底に沈み、少しずつ濁っていきます。
そしてある日、まるで関係のない小さなことでも一気に噴き出してしまう。
そのとき相手に見えているのは、あなたが我慢し積み上げてきた、飲み込んだ言葉ではなく、今日の不機嫌だけなのです。
「相手の弱さを理解しょうとする」そのことが大事なのは、扉を開けておくためにほかなりません。
一人で抱えないための、小さな一歩
心を軽くするには、心構えだけでは足りないこともあります。大切なのは、溜め込んだものを腐らせる前に、少しだけ外に出してみることです。
「なぜやらないのか」を「大丈夫?」に置き換える
今夜だけ、たった一言でかまいません。「なんでこれ、そのままなの」ではなく、「今日かなり疲れてるみたいだね。しんどい?大丈夫?」と言ってみてください。
これは相手を動かすための言葉ではありません。相手の中に溜まったものを、濁らせずに外へ出させるための言葉です。返事は今回なくても構いません。相手を理解しようとする言葉は、相手の胸の底を少し軽くさせます。
相手がすでにしていることを、一日ひとつ数えてみる
余裕のある日でかまいません。ゴミがまとめてある、子どもの持ち物が揃えてある、麦茶が冷やしてある。当たり前と思えることの中からでも、出来てるじゃないかと思えることを、一日にひとつだけ探してみてください。
これは相手のためというより、あなたご自身のための習わしです。足りないものばかりを見続けていると、人は自分の家を戦場のように感じてしまいます。出来ている良いことをひとつ数えるだけで、そこは少しずつ、帰る場所に戻っていきます。
それでも心が晴れない夜には
言葉にしてみても、すぐには何も変わらないかもしれません。長く続いたすれ違いは、一晩でほどけるものではないからです。もし話し合いそのものが苦しくなってきたと感じるときは、第三者に間に入ってもらう道もあります。二人だけで抱え込まないことは、逃げではなく賢明な選び方です。
聖天様は、他の諸仏諸神に願っても叶わなかった願いさえ聞き届けてくださる、最後の砦とも称される神様です。その御名を知らずに一生を終える方も多いなかで、こうしてこのお話にたどり着いたあなたは、確かに御縁のある方だと私たちは感じております。
あなたが本当に欲しかったのは、整った家ではなく、息を吐ける場所、癒しの場所なのだと思います。その願いは、決してわがままではありません。今日一日、家族のために立ち続けたお二人に、心が軽くなる一滴が届きますよう「家族安寧祈願」をおすすめします。祈ることで心を軽くする方向へと導いていただきましょう。
聖天様に願いを託したい方へ
もし、聖天様に直接お願いごとをお伝えしたいとお思いでしたら、私たち聖夫婦が心を込めて祈祷を承っております。家庭の和合を願う祈祷は、こじれた縁の結び目をそっとゆるめるものと言われています。ご縁があればで結構です。よろしければ各種御祈祷のご案内をご覧ください。無理のない範囲で、あなたの心が少しでも軽くなることを願っております。
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