早く…街灯を増やしてほしい。
本当にあった怖い話
田舎は街灯が少ない・・・
ここは本当に現代か?というような田舎に住んでいるA子は毎日嘆いていた。
駅から家まで、思いっきり走って約7分。
なぜ思いっきり走るのか・・・。
ズバリ・・・怖いから。
といっても27歳OL。
そんな怖がるような年でもない?
そう言われると…言葉は無いが。
怖いものは怖い。
とにかく街灯が極端に少ないので、暗がりを帰るのだ・・。
少し怖がってもしょうがないでしょ?そう思っていた。
もちろんコンビニなど無いし、民家も点在している状態。
道は舗装されているが、周りは田んぼや畑、人気(ひとけ)がない。
と言っても、ここは危険な獣は出そうにはない。
「クマとか出る地域は私とは違う意味で怖いだろうな…」とか思っていた。
では何が怖いのか・・・
A子が怖いのは”足音”。
A子はOL、スーツにパンプスが通勤着。
舗装された道路を歩くと、コツコツと足音が響く。
暗闇に響くコツコツという足音。
それ自体は怖いとは思ってない。
それよりも、むしろ、なんかカッコいいと思う。
何が怖いのかというと・・・・
足音が、自分以外の足音が、毎日付いて来るのだ。
今日も・・・・
コツコツ・・・コツコツ・・・普通に歩いていて・・・
ピタッ!と急に止まると、
少しズレて ”コッ” とA子から数メートル離れた後ろで鳴った・・・
やっぱり誰か他にもいる。
私以外の誰かが付いて来ている。
そっと後ろを見てみるが、誰もいない・・。
そもそも街灯が暗くてよく見えない。
結局今日も怖くて全速力で走って帰った。
ヒールって走るような靴じゃないんだけどな・・。
あぁ、靴が傷む・・・足も痛い。
誰なんだろう。
やはり痴漢か・・・それとも変質者。
もしくは・・・私のファンww
こんな田舎で・・・それはないか・・・。
とにかく姿が見えないのに足音が聞こえるのが気味が悪くてしょうがない。
それにもう一つ気になることが・・・
だんだん、足音が近づいてきている気がするのだ。
真夜に帰宅している訳ではない。
夜の9時や10時頃といえば、もっと人が帰宅していてもおかしくない時間帯。
A子は思った・・・
都会なら、逆に混雑している時間帯じゃない?
幽霊が出るのは、草木も眠る丑三つ時ってきまってんじゃないの?
まだ早いってば・・・
大体、幽霊って足がないんじゃなかったっけ?
なんで足音が聞こえるんだろ。
そう考えると・・・やはり人間か。
一度声をかけて見ようか・・・。
その日も全速力で走って帰った。
それから数日後・・・
今日はちょっと試してみようと用意をしてきた。
コツコツ・・・コツコツ・・・
今日もやはり私の足音から微妙にずれて足音が続く。
今日も付いて来ている。
変質者だったら・・・どうしよう・・・。
ピタッ!と急に止まってみる。
少しズレて やはり”コッ” と鳴った・・・
後ろにいる!!
振り向いてみよう。
今日は必殺兵器!懐中電灯を持ってきている。
そっとカバンから出して、振り向きざまに点けた。
「ぎゃ~~~~~~~~~」
全速力で家に帰る・・・。
はぁ・・はぁ・・はぁ・・。
どうしよう・・・
どうしよう・・・
見なければ良かった・・・
見なければ・・・
怖い・・・
怖い・・・
怖い・・・
汗が吹き出る。
私に何か憑いているのか。
それともあの道になにか憑いているのか。
あの足音の正体は・・・
血だらけの足だけ・・・
上半身のない、ヒールを履いた足だけ・・・
それから、もうあの道で帰る勇気はありません。
少し離れてはいますが、バスを利用することにしました。
バスならあの道は通りません。そこから自転車で通うことに。
それから、足音は聞いていません。
もしかしたら、事故か何かの被害者なのかもしれません。
とにかく・・・今はあの道を避ける他ありません。
でも気になるのは・・・あの靴・・・
あれは・・・
あれはA子のお気に入りのヒールととそっくりだったんです・・・
写真を撮った時、この世のものではない手や足などが写り込んでいることがたまにあります。
一概には言えませんが、”気をつけなさい”という警告という場合も!
気になることがあるときは、聖天様(歓喜天)に自身の事故や怪我や災難から守って頂けるように祈りましょう・・・
諸難消除
合掌
皆様からのコメントお待ちしております。