あれは私が20歳の頃です。
当時の職場で、ある噂が広がっていました。
なんでも「怖いくらい当たる手相の占い師がいる」とのことでした。
私は興味津々で耳をダンボにして噂話を聞きました。
そして私は、自分の未来について知りたいと思いました。
早速その場所を教えてもらい鑑定してもらいに八百屋へ行きました。
なぜ八百屋?
その怖いくらい当たると評判の手相の占い師は、八百屋のオジサンだったのです(笑)
その八百屋には野菜を買いに来た客より、手相の占い師の評判を聞いて来た客の方が多かったように記憶しています。
私は数人の順番待ちをして、八百屋の中に入り、座布団の上に座るオジサンに3000円を渡し「私は仕事で出世しますか?」言いました。
すると、その八百屋の手相の占い師のオジサンは私の手を見て次のように言いました。
「君、近々子供をおろすよ」
私は「えっ!?・・・いや~そうではなくて・・・私は仕事で出世できるか否かの未来を教えて欲しいのですが」と言いました。
すると、その八百屋の手相の占い師のオジサンは私の手を見て更に続けて言いました。
「君、30歳まで生きれないよ」
「将来の出世よりも、残された人生を精一杯生きることを、考えた方が良いよ」
それが怖いくらい当たると評判の八百屋の手相の占い師に鑑定してもらった結果です。
私は気にしないようにしていましたが、はやり30歳を過ぎるまでは、あの怖いくらい当たると評判の八百屋の手相の占い師のオジサンの言葉が脳裏に残りながら生きました。
もちろん私は子供をおろすこともなく、とっくの昔に30歳を過ぎた(あ、30歳より上だとバレましたねw)今でも元気でピンピンしております。
私は悟りました。
あのオジサンは、怖いくらい当たる手相の占い師じゃなく、怖いくらい平然と「生きれない」と断言する、ただの八百屋のオジサンだったんだと。
今頃は、おじいちゃんになってるかな~、怖いくらい当たると評判の手相のなんちゃって占い師のオジサン(笑)
ちなみに、本日は4月1日のエイプリルフールですが、全て実話で御座いますので、誤解の無いように願います。
合掌
執筆者:聖パパ
皆様からのコメントお待ちしております。