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泉先生棟上げに大喜び

大坂峠村木
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このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎先生と聖天様のお話です。

小坊主
小坊主
前回は小橋龍野さんと先生というお話だったけど覚えてる?
小橋龍野さんと先生②
このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...
女性
女性
もちろん!本日のお話は?
小坊主
小坊主
泉先生棟上げに大喜びされたお話!

泉先生棟上げに大喜び

小坊主
小坊主
泉先生は、酒も煙草も嗜まれないお方だったんだ。
女性
女性
漁師をされていたお話の時にも驚きましたが、イメージとして、煙草をふかしながら船にのり、釣ってきた魚で一杯!
女性
女性
というのが漁師さんのイメージだったのですがw
村木さん
村木さん
然し、棟上げの時には、びっくりする程飲まれて、盛んに歌れたんだ。
小坊主
小坊主
と村木さんは言っておられる。
女性
女性
本当に嬉しくて、普段召し上がらないお酒を沢山飲まれたんでしょうね。
小坊主
小坊主
村木さんは、
村木さん
村木さん
此の日には、阿波から、お祝いに、大きな鏡餅を大八車に積んで、大坂峠を越え、持って上がった。
村木さん
村木さん
これをご覧になった先生は、とても喜ばれた。
小坊主
小坊主
と言われているんだ。
女性
女性
大八車で大坂峠を越えて、お祝いの大きな鏡餅を届けたんですね。
女性
女性
先生のお喜び方が本当に嬉しそうで、良かったですね。
村木さん
村木さん
沢山の餅が上がったので、棟上げは、大変な賑わいであった。
村木さん
村木さん
此のとき許りは、先生は、非常なお喜びで
泉先生
泉先生
「神さんが大変喜んで居られる。」
村木さん
村木さん
と、言って居られた。
小坊主
小坊主
と村木さんは語っておられる。

旧6月16日夏祭り

小坊主
小坊主
泉先生の処では、例年、旧6月16日を以て、夏祭りとされた。と書かれているよ。
女性
女性
旧暦と新暦では 1ヶ月程ズレているんですよね。
女性
女性
新暦では7月下旬辺りですね。
小坊主
小坊主
そうだね。
村木さん
村木さん
これは、今に続いている行事で、此の日は、浜へ小屋を作って、催し物をしたり、大層な賑わい。
村木さん
村木さん
信者は堂に満ち、賑やかな飲み食いをする。私共にとって楽しい集まりであった。
女性
女性
楽しそうですね!
村木さん
村木さん
それから、旧の正月の16日には、景気の良い福ばいをやられた。
村木さん
村木さん
信者からあげたお供えの鏡餅は、お米にして一石以上。積み重ねて山をなしておった。
小坊主
小坊主
一石とは、10斗に相当。一斗は10升なので、100升ということですね。一升は10合なので、1000合ということです。
小坊主
小坊主
お茶碗に2杯が約1合、朝昼晩召し上がられると考えて、一日3合程度、365日分とすると、1095合。
小坊主
小坊主
という計算から、一石は一人の人間が一年間で消費するお米の量だと言われています。
女性
女性
そんなに沢山のお餅がをお供えされていたんですね。
女性
女性
それで?
小坊主
小坊主
その上に、衣類、日用品などを、お供えして、そのお下がりを『福ばい』として、皆さんに配るんだ。
小坊主
小坊主
『福ばい』の為に、世話人の方々が、小さい木札を沢山作って、それに、もちとか手ぬぐいとか、お供えに上がっている品物の名前を書き込んで用意してくれるんだ。
小坊主
小坊主
それを沢山集まった方に、投げて、拾った人がその木札に書かれたものを頂けるのが『福ばい』。
小坊主
小坊主
そりゃーもう、大騒ぎで、もちろん、拾った人は、大喜びで品物と引き換えるんだよ。
女性
女性
それは、盛り上がりますね!
小坊主
小坊主
そして、もう一方では、銅貨のつかみ取りをされていたみたいだよ。
小坊主
小坊主
大きな三宝に山と盛った銅貨をつかめるだけつかみ取りするんだって。
女性
女性
こちらも盛り上がりますよね!
村木さん
村木さん
これは、正月に相応しいめでたい行事であった。
村木さん
村木さん
こうして当時の、思い出を記しただけで、私はたまらなく懐かしさを覚える。
村木さん
村木さん
そして、泉先生のあの家は、「神宿」「生き神さんお住まいの神宿」—-そう呼びたかったのである。
小坊主
小坊主
と村木さんは振り返って居られるよ。
小坊主
小坊主
今回のお話はここまで。
小坊主
小坊主
では、次もお楽しみに~

合掌

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このお話は、村木 幸次郎さんが泉庄太郎先生の伝記をまとめられた『泉聖天尊』より 抜粋引用した泉庄太郎...

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聖天様と泉庄太郎

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