聖天様の寺院では、基本的に浴油祈祷が行われています。
ちなみに、浴油祈祷が行われていない寺院も御座います。
また、生駒聖天宝山寺や待乳山聖天本龍院のような大きな寺院があれば、聖天様に浴油祈祷されている小さな寺院も御座います。
聖天様を信仰される誰もが祈願寺あると存じますが、大きな寺院の浴油祈祷と小さな寺院の浴油祈祷を比べて、どちらが良いか考えてみましょう。
大きな寺院が良い理由
基本的に、生駒聖天宝山寺や待乳山聖天本龍院など、大きな寺院は参拝者が多いと言えます。
参拝者が多いということは、聖天様に願う祈願の数も多いと言えます。
祈願の数が多いということは、願意の種類も多種に及ぶと言えます。
一方で、小さな寺院は大きな寺院に比べて、参拝者が少なく祈願の数も少ないと存じます。
なぜこのようなことを書くかと申しますと、参拝者の数や祈願の数が多ければ多いほど、その寺院の聖天様のご利益は大きいと言われており、また願意が多種になればなるほど、ご利益の幅も広がると言われています。
この点を基本として考えた場合は、小さな寺院で浴油祈祷するより、大きな寺院で浴油祈祷した方が良いという結果になります。
小さな寺院が良い理由
基本的に、小さな寺院の浴油祈祷は、肌理細やかである場合が多いと思えます。
これは聖天様の浴油祈祷に限らずですが、いかなる祈祷であれ出来る限り詳細な情報をもとに行った方が良いと言えます。
大きな寺院で浴油祈祷する場合に必要とされる情報は基本「氏名と願意」のみである場合が多いです。(待乳山聖天本龍院には「心願書」というものが御座います)
その一方で、小さな寺院で行う浴油祈祷の場合に必要とされる情報は「住所・氏名・生年月日・願意」など、肌理細やかな情報を必要としてくれる寺院が多いです。
大きな寺院では参拝者が多く、祈願の数も浴油祈祷の数も果てしなく多いが故に、肌理細やかな情報は物理的に困難とも思えますので、そこは小さな寺院ならではとも言える良い部分ではないかと存じます。
また、大きな寺院では、実際に聖天様へ浴油祈祷する行者に、浴油祈祷で願う内容を直接に伝えること困難と言えますが、小さな寺院では、実際に聖天様へ浴油祈祷する行者に、浴油祈祷で願う内容を直接に伝えることが出来る場合も御座いますので、願主から行者へ詳細に祈願内容が伝われば、行者から聖天様へも詳細に伝わりやすくなると言えます。
この点を基本として考えた場合は、大きな寺院で浴油祈祷するより、小さな寺院で浴油祈祷した方が良いという結果になります。
まとめ
これまで大きな寺院の浴油祈祷が良いと考えられる部分と、小さな寺院の浴油祈祷が良いと考えられる部分を考えてみましたが、結局どちらが良いのかと言えば、「どちらも良い」という答えになります。
他にも、「浴油祈祷は毎日しているのか」とか、「行者の法力や神通力」とか、「願主の信仰のあり方」なども関連して来ます。
浴油祈祷は毎日している寺院の方が聖天様のご利益は大きいと言えますし、聖天様に願いを届ける行者の法力や神通力が強ければ強いほど、聖天様に届きやすいこと言うまでも御座いません。
後は、大きな寺院が良いとか、小さな寺院が良いとか、良し悪しの理由を外に求めずに、大きな寺院であれ小さな寺院であれ聖天様は聖天様であるが故に、その良し悪しの理由は自分にあると理解し、正しい聖天信仰を行うことが大切であり願い叶う近道に存じます。
合掌
皆様からのコメントお待ちしております。